三重県菰野町(こものちょう)にある「癒し」と「食」をテーマにした複合温泉リゾート施設「アクアイグニス」。
地元で長く愛されてきた片岡温泉が新名神高速道路の用地となって隣地に移転することを期に、2012年にオープンしたとのこと。
名前の由来は、ラテン語でアクアは水、イグニスは火を意味し、水と火を対置させることで大地で育まれた温泉、食材、そして男女を表しているそうです。
約49,000㎡の敷地内には100%源泉かけ流しの天然温泉、宿泊施設、有名シェフがプロデュースするイタリアンや和食、スイーツなどの飲食店、いちご狩りが楽しめる農園などもあり、日帰りでも宿泊でも楽しめる施設になっているとのこと。
年末年始も休まず営業しているらしく、以前から気になっていたので、元日に遊びに行きました。
今回アクアイグニスのお店で訪れたのが、クープ・デュ・モンドなど洋菓子の世界大会において数々の優勝経験を持つ、日本最高峰のパティシエ辻口博啓氏が展開するパティスリー『コンフィチュール アッシュ』。
全てのスイーツに鈴鹿山脈の湧き水を使い、カフェでは湯の山温泉の源泉水で淹れたコーヒーを提供。
またアクアイグニスの敷地内にある「TSUJIGUCHI-FARM」で育てたいちごやハーブなどを使用しており、スイーツで地産地消を実現しているお店だそうです。
元々は東京の駒沢に展開していたブランドのようですが、アクアイグニスのオープンに伴って移転してきたそうです。
辻口氏は1998年に東京自由が丘にオープンした「モンサンクレール」をはじめ、ショコラトリー、和スイーツ専門店、ブーランジェリー、カステラ店、豆スイーツ店など、コンセプトの異なる数多くのブランドを展開しています。
いくつか行ったことがありますが、どのお店にもそれぞれの魅力があり、しかも何を食べても美味しいという素晴らしさ。
辻口ブランドの大ファンなので、こちらも必ず行ってみたかったお店です。
お店には15時半ごろに訪問。
店内はお客さんも多かったですが、まだイートイン席にも空きがありました。
店内には様々なお菓子類のほか、店名の「コンフィチュール(ジャム)」からもわかるように、ジャム類を数多く展開しているのも大きな特徴。
価格はいずれも税抜表記です。
【ニュートン】657円
【オペラノワゼット】509円
ニュートンはまさに青リンゴ!という感じの可愛いビジュアル。
リンゴの甘酸っぱいフルーティな味わいに、ほんのり広がる紅茶の風味、そして中のシナモン風味のキャラメルクリームが相性抜群で、まさに唸る美味しさでした。
オペラノワゼットは自家製ヘーゼルナッツプラリネとコーヒーを組み合わせたケーキ。
リキュールが多めに使用されていて、少し湿ったしっとり食感。
苦味も効いたコーヒーの味わいをメインに、芳醇なヘーゼルナッツの風味が広がるとても香り高い大人味のケーキでした。
【窯出しふんわり生チーズ】402円
【湯の山ロール】283円
窯出しふんわり生チーズはお店のホームページでイチオシメニューとして紹介されていたケーキ。
スフレフロマージュの中にソーテルヌワインが香るやわらかいクリームチーズの層を入れ込み、フランボワーズのコンフィチュールがアクセントになっているとのこと。
外はふんわり中はトロトロ、見た目はあっさりしてそうでしたが意外にも酸味強めでチーズの味わいがかなり濃厚。
フランボワーズのコンフィチュールはとても香り高く、甘酸っぱさが素晴らしいアクセント。
今回食べた中では一番好みのケーキでした!
湯の山ロールはメープル風味の生地で軽い生クリームを包み込んだロールケーキ。
生地はフワフワですがややしっかり目の食感。
素朴な見た目とは裏腹に力強いメープルの味わいに驚きましたが、これはこれで美味しいロールケーキでした。
今回のケーキもどれも美味しくて、やっぱり辻口氏のお店は間違いありません。
この後片岡温泉も堪能しましたし、同じくアクアイグニス内にある辻口氏の手掛けるパン屋「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」のパンも買って帰り、素晴らしい時間を過ごせました。
またいちご狩りもしに再訪したいところ。
ご馳走様でした!
コンフィチュール アッシュ
059-394-7727
三重県三重郡菰野町菰野4800-1
https://tabelog.com/mie/A2402/A240203/24011337/