石川県金沢市の中心地、武蔵ヶ辻にある『近江町市場』。
「おみちょ」という愛称で親しまれ、藩政時代から金沢市民の台所として栄えてきたという、約300年の歴史ある市場。
新鮮な旬の魚介、地元産の野菜や果物、精肉、お土産、菓子類、生花、衣類など、幅広いジャンルのお店が約170店軒を連ねるそうです。
地元民はもちろんのこと、繁華街の「香林坊」や「兼六園」、「ひがし茶屋街」といった観光名所からも近く、観光客にとっても観光・グルメで欠かせない大人気スポット。
特に金沢では海鮮が魅力的ですが、こちらの市場には海鮮丼、お寿司などの人気店が沢山あるので、金沢旅行の際は毎回食べ歩き目的で訪れます。
今回訪れたお店は、近江町市場にお店を構えて60余年になるという『山さん寿司 本店』。
本店と記載がありますが、そのほかに系列店があるのかどうかはよくわかりませんでした。
店名通りお寿司屋ではありますが、こちらのお店では特に海鮮丼が人気とのこと。
以前SNSの誰かの投稿で見かけた際、その豪華なビジュアルに一目惚れし、食べてみたいと思っていました。
場所は近江町市場の北側、近江町交差点のすぐ近くにある入口「市姫神社口」を入ってすぐ左手にあります。
以前は7時台から営業していたらしく、私も朝食候補としてチェックしていたのですが、どうやら新型コロナウイルスの関係で朝9時からの営業に変わったようです。
この日は祝日の木曜日、お店には開店30分前の8時半頃に到着。
この時まだ店前に誰も並んでいませんでしたが、15分後には20人弱の列にまで一気に伸びました。
開店時は何人かハッキリわかりませんが、それから更に列が伸びたのは確かです。
元々行列が出来るお店なのは知っていたので、開店前に行っておいて良かったです。
一応事前に予約も出来るそうですが、一日数組のみで、当日予約は不可。
月初めから2ヶ月先までの期間で受け付けているそうです。
メニューは寿司類に様々な丼物、巻物、刺身など。
比較的種類は少なめです。
今回は迷わず目当ての海鮮丼を注文!
【海鮮丼】3000円(税込)
公式ホームページの情報によると、ネタは地物や近海物などを中心に18種類使用。
ご飯は酢飯タイプです。
お米は地元能登半島産「こしひかり」と「のとひかり」をブレンドしたオリジナル。
醤油は能登で作られた地元産の逸品、酢は地場のものを使用しているそうです。
金箔も添えられた金沢らしい豪華なビジュアル。
正確なネタの内訳はハッキリとは分かりませんが、確かに18種類はあると思います。
ただ種類が多いだけでなく、個々のネタの質も高かった印象。
ウニはとても甘くて臭み・苦味は皆無。
マグロは淡白な赤身ではなく、脂が乗った中トロ寄りの身。
白身もしっとり柔らかくて旨味強め。
ホタテの貝柱はとろける口当たり。
イカは歯応えがありますがねっとりとした舌触りで、濃厚な甘さがあります。
蟹は飛び出てるもののほか下にも埋まっていて、身もしっかり詰まっていました。
サーモンは脂が乗ったのはもちろんのこと、香ばしく炙ってあります。
うなぎも肉厚で柔らかく絶品。
普段は1000円台のお手頃価格でボリューム満点なコスパ重視の海鮮丼を探すことが多いので、正直3000円という値段はかなり高めに感じます。
しかしこちらの海鮮丼については、その値段に見合う満足感が十分にありました。
ご馳走様でした!