長崎市内の思案橋横丁にある、1946年創業の中華料理店『天天有』。
創業者である官乗廉さんは、中国福建省福州府長楽県西門から昭和初期に来日。
ちゃんぽん発祥の店として知られる「四海楼」で修業を積んだ後、暖簾分けの形で前身となるお店「清海楼」を長崎市の金屋町に創業したそうです。
しかし原爆で店舗は壊滅してしまい、戦後焼け跡の残る中1946年に『天天有』をオープン。
「清海楼」から店名を変えた理由は、中国人にとって「天」は非常に大切な言葉で、その「天」の上の「天」である宇宙を指す「天天有」というユニークな店名に変えることで、新たな再出発の決意を込めたかったからだそうです。
(※お店のホームページ参照)
こちらのお店では中国福建省の流れを汲んだ、日本人に合う味を目指した中華料理を提供しているそうです。
長崎の中華料理店では、やっぱり名物の『ちゃんぽん』が定番。
こちらのお店もまたちゃんぽんの人気店として、様々な記事で紹介されています。
私は未読ですが、漫画「クッキングパパ」の31巻に登場したり、全日空機内誌「翼の王国」に掲載されたことでも有名なようです。
私は旅行情報誌「まっぷる」にて、地元客から特に人気と紹介されているのを目にし、気になって行ってみることにしました。
お店の場所は思案橋電停より徒歩1分の近さ。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
この日は日曜日、お店には21時前に到着。
待ち時間なく入店できましたが、店内は結構お客さんが多かったです。
メニューは麺類、丼物は1000円未満が多いですが、一品料理は約2000円くらいと少し高め。
目当てのちゃんぽんには普通と特製があります。
特製は麺とスープは同じですが、具材にエビ、砂肝、キクラゲなどが入ってバージョンアップするようです。
今回は普通のちゃんぽんを注文!
後で気づきましたが、餃子4個が付くお得なセットがあったので、こっちにしておけば良かったです。笑
【チャンポン】800円(税込)
具材はキャベツ、もやし、かまぼこ、豚バラ、あと写真では分かりにくいですがイカとアサリも入っていたと思います。
スープはベースに鶏ガラと豚骨を使用した塩味で、やや油分は感じますがさらりとした質感、コクのある力強い旨味が印象的。
麺は「唐灰汁」を使用した本場のちゃんぽん麺で、比較的コシがある食感。
たっぷりのかまぼこと豚バラ、コリコリのイカなど、オーソドックスな内訳ではありますが、具材が特に美味しいと感じたちゃんぽん。
今回は普通のを食べましたが、これは特製にする価値もありそうです。
結構年季が入った店舗に、接客スタイルも独特なので、観光客の方は戸惑うことも多いかもしれません。笑
しかしちゃんぽんは確かに美味しくて、地元での人気にも納得でした!
行っておいて良かったです。
ご馳走様でした!