2017   9/28

同病の人達のブログを読んでいると
癌はそれぞれの人の最大の苦悩ではなく
癌よりハードな現実に立ち向かっていて、
癌は二の次になってる人も多いと感じる。
自分の癌はさて置いて 自分以外の人の為に
自分の力で何とかしないといけない事が
次々降りかかって来るという現実。

自分が癌で無かった頃は
他人の癌を垣間見て
それがその人の人生最大最悪の事と
勝手に想像していた。
毎日癌のことしか頭にはないだろうと。
それを思い遣っても為す術は無いと。

しかし 自分が癌になって
それでも一応未だ活動出来ているうちは
癌以外の諸々に振り回されることを知り
癌の意識は置き去りになる。

癌でも働いて稼ぐ必要があるのは勿論、
家族の一大事や揉め事に奔走するのは
癌の自分ではなく癌を一旦保留した
頼れる人としての自分でなければNGである。

火事場の馬鹿力というのが正に相応しい
自分でも分からないパワーで
それらに向かっていく癌患者たち。

私も毎日そこそこの厄介案件は抱えてるが、
癌で無かった過去に 自分の認識の甘さで
子供を救いきれなかった後悔が残ってるので
癌だろうと何だろうと
今やるべきことは即刻やろうと決めている。

こんなにやる事が山積みで
中身の良し悪しに関係なく必要とされるなら
それに取り組むエネルギーは
癌の侵略も蹴散らしながら燃えるのでは?と
勝手に決め付けて日々を生きて行く。

私より遥かにハードなことを抱えて
癌は二の次以下になってる人たちが
それらを無事クリアしながら
更に癌の征服へとパワーを繋げるよう
陰ながらエールをおくります。