坂口安吾・堕落論 高橋歩・アドベンチャーライフ
- 坂口 安吾
- 堕落論
最近いそがしかったからほんと久々の更新です。
一冊目は友達に借りた堕落論、筆者の坂口安吾が思う人生観のオムニバスって感じです。
昭和30年代に書かれたとは思えないほどの物の考え方。
技術が進歩して、ライフスタイルなんかが変わっても、人の考えることの根本はあんまり変わってないのかもしれませんね。
二冊目は兄貴に借りた本、23歳で店を立ち上げ、25歳で出版社を作り、28歳で世界を妻と一年半旅に出て今は沖縄にくらすという破天荒な生き方をしている高橋歩の自伝。
坂口さんの方は、難解な文章を精神的に病んだ感じで書いていってる。
高橋さんの方は、でっかい文字に写真、口語体で明るく書いている。
この対照的な二冊ですが、どちらにも共通して感じたことは、
人にはそれぞれ個性があるってことです。
また陳腐な表現ですが、今流行の自己啓発的な本にありがちな「こうやって生きろ」みたいなんじゃなく、個人の生き方ってのがあるんじゃないかってのを感じさせてくれます。
オレ個人で言えば自己啓発系の本は嫌いです。
こうやって生きろって考えは所詮、筆者の主観です。
それよりは色々な人に会い、色々な考え方を学び、それぞれの生き方を知った上で自分の生き方を自分で考えていった方がいいんじゃないかとおもうんですよ。
将来の自分の道が見えないであせってる人にお奨めです。
ヒーローごっこ
ひさしぶりです。にしきです。
あらすじ
本間が大学で出会ったイケメン男、成宮の副業はなんと車泥棒。彼の口車に乗せられた本間は見張り役を手伝うことになってしまった。獲物はランボルギーニ。しかし、助手席を覗き込んだ二人が見たものは手足を縛られた美少女だった。二人は女の子を助け出し、誘拐犯をつかまえようという大胆な行動に出たのだが・・・・・・・。
青春小説ってこういうようなものをいうんですかね~~。
この成宮ってイケメンの思考回路はおもしろい。
だけど、これをブサメンがやったらただの頭いってる人間になるんだろうなって思う。
イケメンはずるいね。
オレはただ!
顔がいい男が憎い訳なんですよ!!!!
なんてブサンボのマネをしたところで本の紹介
この本ね、ヒーローごっこってタイトルが素直にうまい。
あらすじからはわかんないこのタイトルの意味。
前半にちりばめられた複線が怒涛のように後半で回収されるわけですけどなんかこじつけのようなところもあり少し残念。
誘拐された美少女、希美はイイ!! とてもイイ!!
オレの感想って毎回こんなんばっかやな。
プラナリア
- 山本 文緒
- プラナリア
損の種を蒔いているのは往々にして自分なんじゃないかな。
図書券で適当に本を買っちゃおう企画、最終回です。
直木賞受賞だそうで、
なんか最近なんちゃら賞受賞って本ばっかり買ってる気がします。
この本は、プラナリアを含む短編を集めたものなんだけどどの作品にも無職というテーマが入っています。
この中の囚われ人のジレンマという話が結構気に入りました。
この話の中で主人公の彼氏がつぶやいた言葉が上にかいてある一文です。
考えてみれば、どうしようもないことを除けば、損の種をまいているのは往々にして自分なのではないだろうか。
しかし、人はそのことに気づかず、認めず、生きてるのではないだろうか。
「自分の非を認める」
言葉にすると簡単なことだが、過ちが起こってしまった時に、自分の蒔いていた損の種を見つけることができれば、もっとカッコイイ人間になれるのではないかと思う。
ナラタージュ
- 島本 理生
- ナラタージュ
はい、久しぶりです。
図書券で思い切って買っちゃった本、第2段です。
っていうか本の帯に少し引かれたんですよね。
本の雑誌が選ぶ、2005年上半期 第一位
一生に一度しかめぐり合えない究極の恋
魂を焼き尽くすほどの恋
ものすごい大層なことがかかれてますね、で、肝心の内容はというと・・・・
個人的にはたいしたことなかったかのように思います。
この前の「野ブタ。をプロデュース」はこうあって欲しいという俺の予想を裏切った衝撃のラストでしたが、このナラタージュは、どうせこうなるんだろうという俺の予想をみごとに答えてくれてしまいました。
大学生の泉、高校時代の先生との思い出、大学に進んでも、他の人と付き合っても、けして忘れえることのできない彼への気持ち、
彼女にとって彼は恋愛感情とは形容し難い気持ちをもたせるものであった。
同時に彼にとっての彼女は・・・・・・
なんていうか、最初からラストまで同じ場所にとどまって先に進まない印象の作品でした。
っていうか個人的には脇役の柚子と新堂君の関係のほうがグッっときました。
野ブタ。をプロデュース
- 白岩 玄
- 野ブタ。をプロデュース
舞台は教室。プロデューサーは俺。いじめられっこが人気者に?!
第41回文藝賞受賞作品だそうで、
俺はなんちゃら賞受賞みたいなやつがどうも苦手だったんですけど図書券を5000円もらったのでノリで買ってみました。
ある高校での日常、友達と接する時に常に桐山修二というきぐるみを着ておもしろいキャラを演じている人気者の修二、
学校で存在感がなく、不良のいじめの対象でしかない小谷信太(野ブタ)
修二は野ブタのキャラを演出し、野ブタは次第に人気者に・・・・
なんていうか衝撃のラストでした。俺の予想をまったくに裏切りました。
かなり修二に感情移入していた俺にとって報われない結末でした。
まあ、俺の考えるラストはご都合主義全開で修二という人間性、高校二年生という繊細さを考えればそうなるのも一つの道だとは思うんですけどね。
でも、あまりに登場人物のみんながむくわれない終わり方ってのは俺はあんまり好きじゃないよ。
ちなみにマリ子が超かわいい。そのためだけでも読む価値のある一作です。
海辺のカフカ上・下
海辺のカフカ、読み終わりました。
村上春樹の作品はノルウェイの森に続き、ニ作品目になるのですが、今回もなかなか含みのある終わり方でした。
15歳の少年、田村カフカと老人、ナカタさんの二人を軸にして交互にその世界が進んでいく。
最後に近づくにつれ、ドンドンふたりの軸が交差していくのだけど、あんなことになってしまうとは・・・
この世界に生きることに意味を持つことができない少年と、この世界に生きることに意味を考えたことのない老人。
ジョニーウォーカーを起点として、佐伯さんに収束していく二人。
大島さんの言葉
「世界はメタファーだ、田村カフカくん」
「でもね、僕にとってもキミにとっても、この図書館だけはなんのメタファーでもない。この図書館はどこまで行っても この図書館だ。僕と君のあいだで、それだけははっきりしておきたい」
世界の物事にはすべて関連性があり、すべての事象はメタファーとしてつながっている。
そんななかで他の存在の力を借りて存在するわけでなく、それ一個として存在する図書館。
世界で一番タフな15歳の目指す先はそんなものなのではないだろうか。



