弟の留学(希望) | シンガポールで好太太

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台湾人の旦那さんに嫁いでからのシンガポール・台湾生活をすいすいっと書いています☆
ただいま、台北で夫の実家で義理の両親と同居中。毎日がドラマチックです。

長らくフリーターをしている弟が、今回、「留学をしたい」と言い出しました。


と、いうのも、先月の結婚式で、台湾を訪れ、ログさんのご親戚たちに感化されて、留学を希望しているんです。


近年は、留学も身近な存在となり、"普通のやる気"にしか聞こえないかもしれませんが、


私の弟は学生の時にひどいいじめにあってから引っ込み思案になってしまったのです。


家族の私たちにも言えずにいて、数年前に、「あの時は本気で死にたいとも思った」と悲しい告白をした時もありました。


リーマンショックの影響で内定が破棄され、今の状況になるのですが、両親も含め私たちはとっても弟を心配していました。


「やりたいことはないのか?」と父が訪ねても、俯いたままで、話にもならなず…。

父からは、「人生、最後までわからん。今、成功をつかんでいないとしても、最後までわからんから、諦めたらあかん。」と弟に言うのを毎回のようにきくのですが、正直、私自身は妥協という"諦め"の気持ちも芽生え始めていたのでした。



ところが、結婚披露宴後に、弟の気持ち変化がありました。

結婚式前日、新しい親類と話をする時、日本語が通じないので、私の義父に英語で話しかけられた際、答えれずタジタジする弟。

一生懸命なんだけど、上手く伝えたことが出来ず、結局、私が間に入るのでした。


結婚披露宴後には、また会食があったのですが、先日の会食で弟を日本語で暖かく迎えてくれ、何度も話しかけてくれた台湾の叔父さんが同席してくれました。


内気な弟に、ビールを進めてくれる叔父さん、本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。


その後、叔父さんと義父が席を交代。
弟の前に私の義父が座られました。


「彼女はいないのかい?」

「台湾の人も紹介するよ。」

「君がいいのなら、いつでも台湾へ来てね!」

と冗談も言ってくれ、笑顔の義父。



それを聞いて、

私は通訳をしていたのですが、弟が

「I can't speak Chinese and English. But I want to study them to come here again.」


と、懸命に単語を並べたのでした。



その言葉を聞いた時、私は笑ってはいましたが、

心の中では、涙を流していました。



あの弟から、日本の海を越えるような話が聞けるとは思っていなかったのです。



内気で、本来はこちらも愛想を振りまかなければならないのにも関わらず、親身に話をしてくれたログさんの親戚の皆さんに、心から感謝すると共に、弟のこれからを影ながら応援したいと思っています。


その後、弟には行動力が芽生え、離れて暮らす両親も驚くほどでした。


弟の留学希望については、両親とも何度も長時間、相談を重ね、「鉄は熱いうちに打て」とばかりに、弟と連絡を取りました。


明日は、取り敢えず、最初の一歩である、説明会。


頑張ってきて欲しいものです!