対症療法(たいしょうりょうほう)&根治療法(こんちりょうほう) | 仙台 整体@イタキモx強もみx骨格矯正

対症療法(たいしょうりょうほう)

病気の原因を取り除くのではなく,病気によって起きている症状を和らげたり,なくしたりする治療法

「病気によって起きている,痛み,発熱,せきなどの症状を和らげたりなくしたりする治療法です。一時的に病気を和らげるものですので,病気そのものや,その原因を治す『原因療法』とは違います」

「病気によって起きている,痛み,発熱,せきなどの症状を和らげたりなくしたりする治療法です。病気そのものや,その原因を治す『原因療法』とは違います。例えばがん治療の場合,苦痛となる症状を和らげることで,日々の生活を快適にすることができ,充実した時間を過ごすことに役立ちます。『対症療法』と『原因療法』とが同時に行われることも多いです」

耳で聞くと「タイショリョウホウ」とも聞こえ,「対処療法」と誤解している人が多い(26.8%)。症状を和らげるための治療法であることが分かるように,必要に応じて漢字で書いて示す配慮も望まれる。

「対症療法」の認知率は63.5%だが,理解率は48.2%であまり高くない。また,実際にどのような治療をし,それにどのような効き目があるのかについては,理解していない人も多いと考えられる。適切な理解につながる説明が必要である。

 

対症療法が,本来の病気の診断の妨げになったり,かえって病気を悪化させたりする場合もあることを,患者に十分に説明しておく必要がある。特に,発熱や下痢などは,ウイルスや細菌の侵入に対抗して,それらの病原体を排除しようとする防御反応でもあり,それを和らげる対症療法として,解熱剤や下痢止めを服用することは,回復を遅らせる場合もあることを患者に理解してもらう必要がある。

患者は「病気を元から治す」というと喜ぶものである。それに対して「症状を楽にする」だけの対症療法は,一時しのぎ,単なる痛み止めと喜ばないことも多い。QOL(その人がこれでいいと思えるような生活の質)(→53)をよくするために,対症療法も大変効果があることを伝えたい。また,痛み止めや解熱剤を強く希望する患者には,病気の回復の妨げになることもあることを理解してもらうと同時に,そのおそれの少ない薬物を使うことも考えたい。
https://www2.ninjal.ac.jp/byoin/teian/ruikeibetu/teiango/teiango-ruikei-b/taisyoryoho.html

 

根治療法(こんちりょうほう)

疾患の完全治癒を目ざしてその原因そのものを取り除こうとする治療法。原因となっている病変そのものを除去する意味から原因療法ともいい、そのために実際に臨床で行われる治療が根治的治療である。具体的には、細菌やウイルスなど病原体に感染した場合に持続的な抗生物質の使用によって完全治癒させることや、特定の悪性腫瘍(しゅよう)に対して、他臓器への転移がないことを確認したうえで外科的に全摘出することなどがあげられる。花粉症によるアレルギー性鼻炎に対して、注射や舌下への噴霧などによりスギ花粉を持続的に投与する免疫療法(減感作(げんかんさ)療法)なども、根治療法の一つといえる。

根治を目的とする以外の治療は、姑息(こそく)的治療や対症療法などという。これは疾患に伴って起きている症状を軽減するために行われる治療で、「姑息的」は「一時的な」という意味で用いられている。一般的な例としては、かぜ症候群の患者に対し、鼻、のど、気管支などのそれぞれの症状を緩和するための投薬を行うことなどがある。根治不能な悪性腫瘍などに対しては、延命や苦痛の軽減が治療の目的となる。また、患者の状態が悪く積極的な治療を行うことが困難な場合などに、症状を緩和する治療のみにとどめて待機する待機療法も姑息的治療に含まれる。

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