小説こちら葛飾区亀有公園前派出所/大沢 在昌
¥1,050
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勝手に採点 ☆☆☆


大沢在昌や東野圭吾などの人気作家が人気長寿マンガ「こちら
亀有公園前派出所」を短編小説に取り入れた話題作。


端的に言ってしまうと両さんは小説のなかでは生きられない!?


各作家とも両さんを真面目な小説のなかに押し込めようと苦闘
しているが、どれもうまく行っていない。


彼の破天荒な生き様は、やはりマンガの世界でしか成立しない
ということ。


それでも新宿鮫との共演は歴史に残る。


鑑識課の藪の幼馴染という設定で、両さんの実家に鮫島、晶、藪
で押しかける場面は見物。両津のおふくろさんまで登場。


しかし、お互いにいつもの調子が出ていなく、大人しい印象。


それと印象に残ったのは、退官した警官が両さんの作ったプラモ
に触発され、自身がプラモ作りにのめりこんで行く様を描いた一編。


結局両さんはラストでちょっとしか登場しないし、内容、主人公も
地味ながら、丁寧でひたむきな姿勢が共感できる。


試みとしては斬新で楽しいものなので、ぜひブラックジャックや
ドラえもんを主人公に小説家して欲しいもの。