- 自壊する帝国/佐藤 優
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勝手に採点 ☆☆☆☆
外務省のラスプーチンと呼ばれ、鈴木宗男とグルになって
役所を食い物にしたとされる元外交官・佐藤優氏。
その彼が、ソ連崩壊前後の自身の活躍と崩壊のメカニズム、
豊富な人脈紹介を披露する著。
久しぶりに知的好奇心を大いに満たされる一冊。
彼の経験と学術的知識はかなりのものと感心させられる。
ムネオ騒動のときの狂乱時には、なんて悪いヤツがいたのか
と報道を通じて感じていたものだが、本書から感じられる本
人像は全く違う。
非常に職務熱心で真面目な外交官という印象。
その上、モスクワ大学に留学して、ロシア語を身につけ、自身
の特異な風貌と人間性、神学などの知識を武器にロシア国内に
豊富な人脈を持つに到ったことはまさに日本の国益に適う活躍。
ソ連崩壊前後の近代政治を齧ったものなら、本書の内容はまさに
現場を語るにふさわしい内容と理解できるはず。
ゴルバチョフ、エリツィンといった大物や彼らを支える側近たち、
果てはソ連の解体を目論む反政府組織の活動家など、登場人物に
はことかかない。
それにしても疑問に思うのは、彼はなぜ逮捕されたのか。
そのあたりは前作「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」
に詳しいようなので早速手にとってみたい。