- アラビアの夜の種族/古川 日出男
- ¥2,835
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勝手に採点 ☆☆☆
中東が舞台の一大抒情詩。
ちょうどナポレオンがエジプトに攻め入ろうとするとき、
エジプト政権の有力者の奴隷であり筆頭執事を勤める
アイユーブは、ある秘策によってこれに対応しようと試みる。
果たしてその秘策とは。結末はいかに。
それにしても長い・・・・。
読み終えるのにこれほどの労力を要した本はないかも。
内容的には、ストーリに直接関連しない長大・難解な比喩が
いたるところに散りばめられ、迷子になりそう。
しかも、登場人物や時代設定がくるくる変わるので、何の話
をしているの分からなくなる。
読解力を試される一冊。
オリジナルは、中東に伝わる古い話とのことで、アラビアンナ
イトや魔人ジニーが活躍するアラジンにも何となく共通点が。
それでも、蛇の魔女や銀髪の魔術師、国王の隠し子で美男
の若者が活躍するあたりは、痛快アクション活劇で楽しめる。
ハリウッドあたりで映画化したら「ハムナプトラ」になりそう。