アラビアの夜の種族/古川 日出男
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勝手に採点 ☆☆☆


中東が舞台の一大抒情詩。


ちょうどナポレオンがエジプトに攻め入ろうとするとき、

エジプト政権の有力者の奴隷であり筆頭執事を勤める

アイユーブは、ある秘策によってこれに対応しようと試みる。


果たしてその秘策とは。結末はいかに。


それにしても長い・・・・。

読み終えるのにこれほどの労力を要した本はないかも。


内容的には、ストーリに直接関連しない長大・難解な比喩が

いたるところに散りばめられ、迷子になりそう。


しかも、登場人物や時代設定がくるくる変わるので、何の話

をしているの分からなくなる。


読解力を試される一冊。


オリジナルは、中東に伝わる古い話とのことで、アラビアンナ

イトや魔人ジニーが活躍するアラジンにも何となく共通点が。


それでも、蛇の魔女や銀髪の魔術師、国王の隠し子で美男

の若者が活躍するあたりは、痛快アクション活劇で楽しめる。


ハリウッドあたりで映画化したら「ハムナプトラ」になりそう。