日本沈没 下 小学館文庫 こ 11-2/小松 左京
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勝手に採点 ☆☆☆


最近久しぶりに映画化もされた大ベストセラー。


日本大陸が急激に沈下し、海に沈むと予測した異端の科学者。

彼の考えをサポートする謎のフィクサーと、国家規模で対応を

検討する政治家たち。


未曾有の危機に瀕した日本国民は果たして生き残れるのか!?


日本の消滅となるとさすがにスケールが大きすぎて、イマイチ

焦点が定まらない。主人公がいるのだが、だからといって大

活躍する訳ではないし、全編に渡って登場する訳でもない。


確かに、科学的な視点も踏まえ、より具体的に危機管理、防災

対応を検証した画期的作品で、阪神大震災で現実に証明された

危惧も数多い。


しかしながら、娯楽作品としては少々難解。


特にマントルや大陸プレートなど沈没のメカニズムを何ページ

にも書き連ねるのはいかがなものか。


分かりやすく伝えようとする意図は理解できるものの、小説とし

てはそこまで詳細な説明は不必要。


登場人物や場面設定も多彩すぎで誰かに感情移入できない点

が残念。まるで一日の生活を書き連ねる小学生の絵日記のよう。


ところで、主人公を探し回ってた女性はどうしてそんなに彼に

こだわっていたのだろう。