- 新堂 冬樹
- 背広の下の衝動
勝手に採点 ☆☆☆
中年サラリーマンなら誰もが抱える不平不満が増幅し
ついにそれが爆発するエピソードを描いた短編集。
そこまで行ってしまう行動は理解できないものの、彼ら
の心情は痛いほど分かる。
特に上司に理不尽に叱責され、妻からは不平不満、娘からは
人間扱いされない男は、典型的日本型会社人間。
彼は不幸な結末を迎えるが、煩悩からは開放されるだろう。
一方、娘の家庭教師と妻の間に、一方的な嫉妬を抱える旦那
の心境は全く同感できない。
結末もこじつけに近く、作り物のイメージが払拭できないので、
ひねりを効かせて欲しかった。
強烈なコンプレックスを抱える主人公たちが繰り広げるホーム
ドラマには心休まる暇がない。