- 青木 和雄, 吉富 多美
- ハッピーバースデー
勝手に採点 ☆☆☆☆☆
母親と兄から言葉の暴力や無視など、精神的
な虐待を受け続け、言葉を失った小学生のあすか。
祖父母の深い愛情と豊かな自然に育まれ、徐々に
本来の自分を取り戻し、強く大きく成長を遂げる。
教師や友人たちまでもが彼女に感化され、信頼
や希望、勇気を与えられ、遂には家族との和解
を果たしていく。
彼女を傷つけていた兄や父母が容易に変説して
いく様に違和感を覚えるものの、それを補って余り
ある爽やかな感動。
子を持つ親として、子供の自尊心、やる気を阻害
していないか身につまされる。
こちらが躾と思って話しかけていることも、彼らの
心の成長に悪影響を及ぼす可能性が否定できない。
それでも、お互いぶつかり合いながら成長していけ
ば、健全な関係が保たれると思う。
あすかと母親の間には押し付ける一方的なルール
しか存在せず、愛情が欠如していた。
この物語のそれぞれのエピソードに秘められた、
実在する子供たちの悲しみ、絶望、悲嘆を考えると
胸が締め付けられる。