- 新堂 冬樹
- 炎と氷
勝手に採点 ☆☆☆
容姿も性格も全く異なる学生時代からの親友、
世羅と若瀬。
二人の共通点は金に対する異常なまでの執着心。
九州から上京し、闇金融業者を営む二人がある顧客
をめぐってバッティングしたことから訪れる悲劇。
久しぶりの新堂作品の王道。
闇金を舞台に繰り広げられるだまし合いで登場人物も
分かりやすい。
見るものを震え上がらせるような外観の大男、ホスト
クラブで成功する優男、キャバクラで人気の美女、気
の狂った色白のデブ、暴力団、チンピラetc・・・。
まさにオールスター総出演の感。
これはこれで楽しめるが、気になるのは友情を反故に
してまで取った面子なのに、ラストではなぜか友情に
回帰している点。
それなら最初から折半にすればよかったのに・・・。
策士、策に溺れるといったところか。
もう一段壊れた凄まじい展開を見せて欲しかった。
とはいっても、世羅と暴力団の血みどろ死闘は食欲を
なくすほどのスプラッターだけど。