麻生 幾
COケース・オフィサー (上)

勝手に採点 ☆☆☆


静岡県警の万年警視名村は、中東に独自の情報網を構築し、
日本赤軍を追い詰めた伝説のテロハンターとしてその名を
轟かせていた。


そして、その彼に警察庁から再び緊急招集がかかる。


目的は国内で引き起こされるバイオテロの阻止。かつての
情報提供者「晴香」とともに実行犯を追い詰める二人だが・・・。


久々の麻生作品だったが、期待したほどの内容では・・・。


まず、前半部分の舞台となる中東やヨーロッパでの重要場面が
表面をなぞっただけの淡白さが隠せない。


各国とのパイプ作りも、相手国側の協力の動機が名村に対する

哀れみや同情ではいささか情けない。非情な世界のはずだろ・・・。


さらに後半で、晴香が情報提供を行うタイミングも取って付けた
ようであまりに不自然。


情報提供者とは日ごろから絶えず接触して、いざというときに
必要な情報を受け取るものじゃない?


それを十数年もほったらかしておいて、連絡を取った途端に重要
情報の鍵を握っているなんて。


イラク軍の情報部隊の元大佐とアルカイダが首謀者というのも、

どうも手垢が付きすぎた感。


それでも、天然痘ウィルスが引き起こす出血性の症状はかなり

リアルでバイオハザードのような臨場感は楽しめる。


また、展開も速いのであまり飽きさせることなく、終盤まで一気に
引き込まれていくスピード感はさすが。


情報戦がらみの陰謀ものはアメリカにお任せして、国内を舞台に

警察内部で展開させるシリアスなドラマを期待したい。