著者: 新堂 冬樹
タイトル: 動物記

勝手に採点 

鬼才新堂冬樹が放つ動物系感動ファンタジー。

熊と犬とプレーリードッグを主人公に自然の厳しさ、人間の身勝手さ、
動物と人間の心の交流を描く。


はっきりいってひどい出来の駄作。
中途半端なお涙頂戴が鼻につき、わざとらしさが気に障る。


いくら何でも動物たちの生態を人間の感情や描写で書くのは無理。
だって熊が複雑な感情を持ち合わせてるはずもないのだから。


おかげで動物たちがあたかも言葉を喋るかのような錯覚を感じさせ、
さらにストーリーの強引さが現実味を失わせる結果に。


それを書ききる大胆さと無謀さにいささかあきれ気味に。


さらに犬の話での殺し合いは悲惨。まさかそんなことある訳ないだろ!
まるで映画「レザボアドッグス」のような結末に開いた口がふさがらない。


かなり強調されている自然破壊や無責任な飼い主に対する警鐘も

取ってつけたようなありきたりなもの。


感動で涙が止まらないものとは言わないが、もう少しアクセントを

利かせてホロリとくる説教臭くない自然さが欲しい。


氏はこの手の作品が描きたかったようだが、悪いことは言わないから

これっきりにすべき。