著者: 田口 ランディ
タイトル: モザイク

勝手に採点 ☆☆

自衛隊を除隊して精神病院の看護婦となり、その後、精神病の
疑いのある患者を病院へ移送する仕事をしているミミ。

彼女には、精神を病んだ人間の思考を読み取る特殊な能力があった。

ようやく新しい仕事に慣れてきた頃に担当したのが14歳の正也。
説得の末病院へ向かうものの、途中に失踪されてしまい追跡を
試みるが・・・。

はっきり言って難解。
具体的な設定や巻き起こる事件は興味をそそられるものの、
正也の長くだらだらと続く独白には閉口させられる。

読みにくいうえに、意味不明。
これでは両親も心配するのが当たり前。

救世主救済委員会の仕掛けもよく分からない。
かなり思わせぶりに引き付けるも、タネを読むとガッカリ。

情報化社会における携帯電話の爆発的普及、情報の氾濫、若年層の
凶暴化・無気力化など筆者の言いたいことは何となく分かるが、
ここまで幻想的だと伝えたいことがしっかり伝わってこない。

加えて終盤の大学研究者との関係も突発的で面食らう。
「何でこんなところで」という気が。

ミミと両親、祖父母、上司たちとの関係は、かなり特異で分かり
やすく興味深いので、そっち方面で話を膨らませたほうがベター
だったのでは。