著者: 宮部 みゆき
タイトル: ICO -霧の城-

勝手に採点 ☆☆

人気ゲームを下敷きにしたファンタジックアドベンチャー。
「霧の城」に人質として献上される主人公ico。

彼は角を持ち、「ニレ」と呼ばれる呪われた運命にある一族。
「霧の城」に隠された恐るべき謎と君臨する闇の支配者とは?

まさにRPG小説。最近のゲームはやったことがないが・・・。
前半の城に入場するまでは、目の前に画像が浮かんでくるような
錯覚にとらわれるほど。

ただ、風車を伝って競技場へ向かうシーンや鳥かごが吊るされている応接間など
城の内部でのアドベンチャー描写は具体的映像イメージが浮かべにくく難解。

ついつい斜め読みしてしまっても、後々のストーリーに支障はないほど中身が薄い。

その点、ハリーポッターは映画で確認すると一目瞭然だが、映像イメージが
浮かべやすく、解りやすし、なにしろハラハラドキドキさせられる。

ストーリーもicoと少女の場面展開があるものの、特別驚くような仕掛けはなく、
ゲームに依存しているため、先の展開が簡単に読めてしまう。

散々やられた後でも、アイテムゲットでエネルギー補充にみたいな。

やはり、ただ戦って剣を突き刺して勝負ありでは、いかにもラストとしては
稚拙すぎる。戦いの過程でそんなラストを納得させられる材料があれば・・・。

ドリームバスターやブレイブストーリーそしてこれと氏の趣味であるゲームに
インスパイアされた小説はどうも完成度に難あり。