著者: 乙一
タイトル: 暗いところで待ち合わせ

勝手に採点 ☆☆☆☆

久しぶりの乙一作品。


警察に追われる身の青年が、盲目の女性の家に無断で勝手に
隠れ潜んでしまう物語。

居ないはずの存在に気づいた彼女がとった行動は。青年が潜
伏する真の目的は!?

氏の舞台設定は突飛で非現実的なものが多いが、これは意外
とまとも。とはいっても全盲の女性がひとり暮らしとは大変。

人との交流を極端なまでに恐れる二人が、ふとしたきっかけで
心を通わすようになる。

このあたりの展開は、とても自然で純愛のムードが漂う。

さらに、犯人が青年であるとばかり思わせておきながら、意
外な展開に持ち込むのも○。

できればラストにもう一捻りあってもいいが、これはこれで
シンプルで納得いく結末。

グロいイメージが強い作品が多いなか、流行の純愛路線もなか
なかいける。