著者: 京極 夏彦
タイトル: 文庫版 狂骨の夢

勝手に採点 ☆☆

人気シリーズ第3弾!

かつて死んだはずの夫が訪ねてくる・・・。
殺しても殺してもなおもやってくる夫。

そこに元精神科医と不良牧師がからみ事件が複雑に・・・。
釣堀屋伊佐間、文士関口、刑事木場、探偵榎木津が難問に挑む。

そして京極道は憑き物を落とせるのか!?

二人の朱美という謎があまりに平凡すぎて驚くに値しない。
自分の記憶を失ってしまう設定も都合が良すぎる感。

元精神科医と牧師も物語に不可欠な人物であるようには思えない。

そして何より決定的な違和感は、南朝の子孫云々という蘊蓄と面妖で
怪しげな宗教の存在。

いつもなら事件の数々が複雑でもそれぞれに意味があり、京極堂に
よって解き明かされる驚きがあるのだが、今回はその驚きに欠け、
蘊蓄もこじつけ気味。

ひとつひとつの謎解きが単独で終わってしまって繋がっていかない。

この内容でこの長さはちょっとツライ。

それでも救いは、レギュラー陣の掛け合い。毎度ながら関口には
親近感を覚え思わず応援したくなる。

それでも続編を読みたくなるのがこのシリーズの魅力。
ちょうど本編の主人公たちが骨に魅せられるように・・・。

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