著者: 伊島 りすと
タイトル: ジュリエット

勝手に採点 ☆☆

第八回日本ホラー小説大賞受賞作。

開発が中断された南の島のゴルフ場。
そこへ管理人として赴任する父親と幼い姉弟。

生活するうちに死んだはず妻や子犬、娘の友達を見かけるよう
になり・・・。

その地には、死者たちが蘇る不可思議な力が宿っていた・・・。

話が冗長に流れすぎて、最後までたどり着くのがやっと。

主人公たちの境遇も現実離れしすぎて理解不能。
父親の境遇・背景にリアリティーが感じられない。

ホラーとしての目新しさ、斬新なアイデアに欠け、どうしてこれが
大賞を取ったのかと大きな疑問符が付く。

水字貝や謎の赤いナメクジなど気色悪い生物・虫が出てくるあたり
は貴志祐介に似た印象もあるが、結局尻窄みで終わる。

怪現象の原因も不明。木の根?何それっ?て感じで納得感ゼロ。

題名も意味不明。
ジュリエットって何に関連してるの?

娘の自傷行為や息子の首の傷などすべてが中途半端、企画倒れで
構成につながりも感じられない。

その上、恐怖感を覚えるまでもなくあっさり終わってしまうラスト
はさらに興ざめ。

正直いって貴重な時間を無駄に使ってしまった感が拭えない。

「第二の乙一」発掘プロジェクトの道は険しい・・・。

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