
著者: 遠藤 徹
タイトル: 姉飼
勝手に評価 ☆☆
第10回日本ホラー大賞受賞作。標題を含む短編全4作で構成。
脂祭の夜、縁日で見かけた姉たち・・・。串刺しになった姿で藻
掻き苦しみ、長い髪と爪を振り乱し、泣き叫びながら、見物人
に必死に食らいつこうと喘いでいる・・。
まず言いたいのは、食前・食後の服用は避けるべき!
五感にビシビシ伝わってくるこんな圧倒的嫌悪感は始めて。
ストーリー、登場人物、背景説明のすべてが不気味で気色悪し。
阿鼻叫喚の地獄絵図に読み進めるのが億劫になりつつも、
怖いもの見たさで思わずページをめくる。
読後に思い出したのは、幼心に強烈なインパクトだった、
カルトホラー映画「バスケットケース」
何とも言えない薄気味悪さ、後味の悪さ、気持ち悪さがオーバー
ラップする。
この筆者は何を伝えたかったのだろう?
経歴を見る限り大変優秀な方なようだが・・・。
たぶん本人にしか理解できない特殊な世界をお持ちなのだろう。
まるっきり新しいタッチで描かれた新感覚壮絶スプラッタホラーの
出現に大いに戸惑いを覚えるのは、私ひとりだけではないはず。
何れにしても、評価、好みが分かれる作品であることは間違いない。