Wittig Reaction
1950年代初頭,Wittigらは五価のリン化合物(Ph3P=CH2)とベンゾフェノン(Ph2=O)との反応によって(Ph2=CH2)トリフェニルホスフィンオキサイド(Ph3P=O)が定量的に得られることを報告した.これが元となり,カルボニル化合物(ケトンおよびアルデヒド)とホスホランから炭素ー炭素二重結合を有する化合物を得る反応をWittig reactionと呼ぶ.Wittig, G.; Geissler,G. Chem. Ber. 1954, 97, 1318. DOI:10.1002/cber.19540870919Wittig, G.; Haag, W.Chem. Ber. 1955, 88, 1654. DOI:10.1002/cber.19550881110Wittg試薬(ホスホラン)はアルキルハライド(1˚ or 2˚)と三級ホスフィンとを適切な塩基の存在下で反応させることにより得ることができる.イリドは異なる3つのタイプが存在する.1)安定イリドは強い電子吸引性置換基を有するアルキルハライドによって得られる.2)準安定イリドは置換基がアリール,およびアルケニル基により得られる.3)不安定イリドになる要因はアルキル置換基のみを有する場合であり,負電荷が安定化しない.Wittg反応の特徴は以下のとおりである.1)ホスホウニウム塩は一般的にトリフェニルホスフィンから調整される.イリドは反応前か系中で生成する.2)イリドは水や酸素に敏感である.3)イリドはアルデヒド(fast)やケトン(slow)と官能基選択的に反応し,他のカルボニル化合物(エステルやアミドなど)は反応後も損なわれずに残る.4)E-, Z-の立体選択性はイリドの種類,カルボニル化合物,溶媒,イリドのカウンターイオンなどによって影響を受ける.5)不安定イリドでは塩のない条件で,非プロトン性極性溶媒中アルデヒドと反応をすることでオレフィンを(Z)選択的得ることができる.6)安定イリドでは塩のない条件でアルデヒドより(E)-オレフィンを選択的に得ることができる.7)準安定イリドでは選択的にオレフィンを得ることが出来ない.8)溶媒としてはエーテル(THF, Et2O, DME MTBE)やトルエンが用いられる.また,Wittg反応には改良法が幾つか存在する.反応機構単語メモinvestigate:調査するdescribe:説明するrecognize:認識するobservation:観察conducted:導かれたobtain:得るprepare:準備するsuitable:適切なdepending on:応じてstabilized:安定化component:成分remain:残るintact:損なわれないinfluence:影響aprotic:非プロトン性predominantly:主に