寂しい寂しいの?と、あなたは聞いた。オムライスを作る途中、左人差し指を切ったわたしの手に、淡々とカットバンを巻いた。あなたの何が魅了なのかは分からない。ただ、本の好みが似ていることは大きすぎる理由。寂しいの?寂しいよ。でもきっと寂しい、とは違うの。分からないの。ただ早くあなたにキスしたい。あなたと、ではなくて。