言葉の裏 | 忘れないようにメモメモ(日本の歴史、近代史)

言葉の裏

産経のこの記事ですが。

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「結婚は不自由…子供持てば一層」埼玉県教育委員長が発言
 埼玉県教育委員会の松居和(かず)委員長(55)は、2日の県議会一般質問で選択的夫婦別姓についての見解を問われ、「結婚は自ら進んで不自由になろうとすることと思える。子供を持つことは結婚に輪をかけて不自由になることだと思える」と発言した。松居委員長はその後、「陳謝して発言を取り消します」と撤回した。
 自民会派の県議が「選択的夫婦別姓制度によって家族のきずなが薄れ、離婚や虐待が増えることが想定される」として見解を求めたのに対する答弁。松居委員長は「きずなとは、そうした不自由さの中で人間が助け合い、頼り合い、信じ合い、幸せを感じること。夫婦別姓で家族のきずなが薄れ、親子関係に悪い影響を及ぼすのであれば、よくないことだと思う」とも述べた。松居委員長は音楽プロデューサーで、平成18年10月に県教育委員会委員に就任、21年7月から委員長を務めている。
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一見するとおかしな発言に見えるけど、松居和氏についてちょっとぐぐると非常にまともな人に感じる。

>「結婚は不自由…子供持てば一層」

の言いたかったことはこのページから↓
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  私たちが今こうしているのは、先祖代々子育てに幸福感を感じていたからではないでしょうか。それが今、一気に崩れようとしています。一体男性はなにをしているのでしょう?子育てを通して優しさ、忍耐力、幸福感のものさしを学ばずにいるのです。
~略
「自由にのびのびと個性豊かに子どもを育てる」といいますが、そうして育てていったら子どもはめちゃくちゃになってしまうのではないでしょうか?実際の世の中ではなかなか自由には生きられません。
  自由がいい、と思えば束縛はいけない、と思うようになるでしょう。そうしたら結婚ができなくなります。
  結婚というのは不自由になることですよね。でもその不自由さの中にもいいことがたくさんあるからほとんどの人たちは結婚するのでしょう。

  不自由、束縛はいけない、と育てたら離婚は増えるでしょうし、子どもを産めなくなってしまうでしょう。
  でもそのなかに幸福感がたくさんあるから人類は子育てをやってきたんだと思うんです。
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ということが言いたかったんだと思う。
言葉に含まれる意味や感覚は、その人の長年培ってきた経験や知識によって伝わりにくいことがある。
「自由」「不自由」という言葉も同様みたいだね。

>不自由、束縛はいけない、と育てたら離婚は増えるでしょうし、子どもを産めなくなってしまうでしょう。

まさにこうなりつつあると思う。離婚の前に結婚すらしないのはこの感覚だと思う。
(あ。自分のことでしたw)
いま「恋愛」ということが「大事な価値」だと思われていることは、そのほかの大事だったものが相対的に価値を失ってしまったからだという気がする。
「自分を愛せなきゃまわりも愛せない」みたいなわかるようなわからない言葉とかw