無防備マンが行く! | 忘れないようにメモメモ(日本の歴史、近代史)

無防備マンが行く!

漫画で分かる"無防備地域宣言" 平和願って出版



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 戦争をしない平和な世界づくりを地域から進める「無防備地域宣言」を知ってもらおうと、大阪市東住吉区の似顔絵作家、秋元裕美子(著者名・あきもとゆみこ)さん(45)が漫画「無防備マンが行く!」を出版する。明快なイラストとせりふで同宣言や平和主義をわかりやすく紹介している。

 秋元さんは約二十年前から大阪・ミナミやキタの飲食店などで日銭を稼ぐ「ネオン街の流しの似顔絵描き」として知られる。一九九一年の湾岸戦争をきっかけに平和について考えるようになり、イラクの子どもらに救援金を送る似顔絵イベントなどを展開してきた。

 しかし、二〇〇三年にイラク戦争が開戦すると「戦争、紛争の煙が立ってからの反対運動」に無力感を覚えた。そんな時、〇四年に始まった地元・大阪市で国際人道法(ジュネーブ条約)に基づく同宣言の条例化を求める署名活動を知り、「普段から積極的に平和をつくっていく」活動のあり方に強く共感、署名集めに参加したという。

 漫画は活動を行った「無防備地域宣言をめざす大阪市民の会」の依頼を受け、昨年夏からインターネットのブログで発表した作品が中心。

 平日はサラリーマンという兼業ヒーローと、平和主義を勉強する中学生が主な登場人物。同宣言の意義や仕組みを解説するほか、「軍隊は住民を守らない。まず命を失うのは弱い人々」という沖縄戦の体験談や、戦争放棄をうたった憲法九条についても紹介している。

 今、危惧(きぐ)するのは社会に広がりつつある「無関心」「あきらめ」「恐怖心」だという秋元さん。「誰もが戦争は嫌なはず。実際に軍隊をなくすのは難しいけれど声を上げ続けていくことが必要。その思いが少しでも広がっていけば」と話している。

 同時代社(東京都)から十五日に発刊。新書判二百四十ページ。千円。問い合わせは電話03(3261)3149、同社へ。

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理想が高いですなあ。戦争がなくなるならそれが一番ですがね。

やはりそうもいかんわけです。日本のまわりには核を持っている国ばかりです。「誰もが戦争は嫌なはず。実際に軍隊をなくすのは難しいけれど声を上げ続けていくことが必要。その思いが少しでも広がっていけば」この言葉はまず中国に言ってほしい。

そこでこれ。

敵はわれわれの抵抗意志を挫こうとする

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 世界とともに平和に生きることを欲しないスイス人があろうか。戦争を非としないスイス人がいるだろうか。われわれが軍隊を国境に置いているのは、他の国がわれわれを平和に生きさせておいてくれるためである。
 人類の幸福は、われわれにとって重要なことだ。われわれは力の及ぶ限りそれに貢献している。たとえば赤十字の活動、開発途上国に対する援助、戦争状態にある国の利益代表など。ところが、現実はこのとおりである。
 それを知らないとしたら、われわれは、お人好しであり、軽率だということになるだろう。われわれを取り囲む国々が武装し続ける限り、われわれは国家の防衛を怠ることはできない。
 ヨーロッパで対立する交戦国によるスイス攻撃の可能性を、われわれは、最近の二つの大戦の経験にかんがみて、よく考えなくてはならない。
 潜在的は敵を仮定--その宣伝文句に基づいて判断することは、たとえその宣伝文の中に、聖書の文句が引用されていようとも、できないことだ。われわれは、にせ平和主義者たちが、武装するのをやめないでいることを確認している。われわれの信念は誠実なものである。われわれは、だれ一人殺そうとするつもりはないが、ただ正当防衛を確保しなければならぬ。
 われわれが武器を使用せざるをえないようなことがないように!われわれは、これ以上に真摯な願いを持たない。

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まるで日本のために書かれたような内容ですな

「われわれを取り囲む国々が武装し続ける限り、われわれは国家の防衛を怠ることはできない」


軍拡しているのは日本ではありません。