愛国心教育 | 忘れないようにメモメモ(日本の歴史、近代史)

愛国心教育

引用ーー

~「日本」「日本人」に対してすでに愛情があるなら、わざわざ愛国心教育をするなどということは不要ではないのか、と考える人がいるかもしれません。しかしこのまま放任してよいとは、私は考えません。 そう考えるのも、以前、私の娘が小学二年生のとき、次のような言葉をノートに書き付けていたからでした。「お父さんやお母さんのことがもっともっとすきになりました。そして、おうちのしごとをどんどんてつだいたいとおもいました」 これは、学校の授業の中で、娘が自分の名前の由来、赤ちゃんの時のことや生い立ちなどを親から聞き取り学習をした後の感想でした。自分の出生から今日まで、親がどういう思いで自分を育ててきてくれたのか、それを改めて教わったことで、娘は親への愛情をさらに深め、家庭の中で何か自分も貢献したい、という気持ちを新たに持ったようでした。 世間には、愛国心教育というと、「国を愛せ」ということを教え込むことだ、などと認識している人がいるようですが、これは親が子供に「親を愛せ」といっても、子供の心は動かないのと同様、ほんとうの愛国心教育にはなり得ません。 ほんとうの愛国心教育とは、私の娘が自分の来歴や出生時の親の思いなどを学んで親のことが「もっともっとすきに」なったように、「日本」という国がどんな理想を持って歴史を歩んできたのか、そしてその国のもとに「日本人」はどのように育まれ、あるいは貢献してきたのか、などを教わることで、私たちは「日本」への愛情をさらに深め、国家の形成者として、より意欲的に働ける「日本人」になっていくのではないでしょうか。 かつて乃木希典将軍は学習院の院長を勤めていた時、当時、学習院にいらっしゃった皇太孫殿下(後の昭和天皇)に、こんなことをお諭し申し上げたそうです。「殿下、日本の国は、どこにあるかご存知ですか。乃木の日本の国は、この胸の中にあります。ああ、私は日本人だった、そのような考えを起しては外国人に笑われる。そんなことをしたら日本人として恥ずかしい。日本の恥になる。日本の恥になるようなことはお国へも同胞へも申し訳のないことだ。そう思うと、悪い考えを起すことは出来ません。 乃木は、わが日本の国を、いつも胸の中に置き、自分は日本人だということを忘れぬようにしております」 この乃木将軍がいうように、「お国へも同胞へも申し訳のないこと」と思える、そんな誇りある「日本の国」が「胸の中」にあってはじめて、世界の中でも敬意を払われ、堂々と生きられる人間になれるのだと思います。 そのためにも、私の娘が学校の授業で親への愛情を深め、家族の一員としての自覚を強めたように、教育によって子供がごく自然に持っている愛国心を自覚化し、それを深めていくことが求められます。

ーー(愛国心の教科書 渡邊毅)



今の学校教育では、伝統文化の理解などといっても、教える側がなにをどうしていいかわからないのが原状だそうです。つまり何もしていない。今の大人自身がほとんど教わっていないから。戦後GHQによって「愛国心」という言葉さえタブーになってしまった。それが今も続いているようです。