「靖国」を問題にするのは中国だけ
「靖国」を問題にするのは中国だけ
伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1172 ■ H18.08.14 ■ 8,450 部 ■■■■■■■
靖国問題で日本は世界から孤立しているなどという説があるが、それが事実と異なる証拠を、元米国防総省日本部長だった ジェームズ・アワー氏(バンダービルト大学教授、同大日米研究協力センター所長)が述べているので、紹介しておきたい。(産経新聞、H18.07.03、「【靖国参拝の考察】ジェームズ・アワー氏 関係改善を望まぬ中国」)日本が首相の靖国参拝のためにアジアで孤立したとか、信頼を失ったという説も事実に反する。私はこの3月、米国内でのアジアに関する国際会議でオーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポールの代表たちに日本の首相の靖国参拝が彼ら自身、あるいは 彼らの国の政府にとって問題かどうかを質問したことがある。すると、インドネシアの元政府高官は「私たちにはまったく問題ではない。問題にするのは中国だけだ」と答えた。他の国の代表たちもそれに異論を唱えなかった。
米国のブッシュ政権も日本のリーダーたちの靖国参拝をまったく問題にしていない。米国一般でも圧倒的多数は靖国問題がなにかを知らず、日本の首相が自国の戦没者を追悼することに疑問を呈する人は超少数派だろう。靖国問題を理解するアジア専門家の間では中国の主張が間違いだとする人の方が多い。
一国の首相が戦没者の霊を慰める形式に他国は干渉できないというのが国際常識なのである。
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