必要だと囁く言の葉
縋るように信じても
果肉をえぐり種を握れば
味気ない塊 硬い殻


地に落とせば
新たな生命は芽吹くだろうか…

今は何も得られない
泪を養分として
未来に繋ぐ事は
叶うだろうか…


都合合わせの夢物語
躍らされたのは
淋しさに堪えかねた己

人形の内に小さな鼓動
感じたなら旅を始めよう
独りは凍える程に
寒いと気づいてるけど

このままでいても
淋しさに泣くのなら
歩き出す脚を得て
埃舞う風に身を曝そう…


人形は終わり…

ヒトガタは終わり…


魅惑の言霊に
…さよなら…と告げる
それが歩むための一歩