北へ帰れないカモ?
肥満のカモ、北へ帰れないカモ? 都が対策
近年、カモの肥満が問題化している。日本で越冬中に丸々と太り、飛ぶ能力やエサを捕る能力が落ちて
繁殖地のシベリアにたどり着けずに死ぬ恐れがあるのだ。
動きが鈍く警戒心も薄れて、ネコに食べられるカモも多く見られるようになったといい、東京都は8日
野鳥へのエサやり防止キャンペーンを始めた。
「エサをやる姿は一見ほほえましいですが、実は生態系を
壊しています」。都の担当者はこう訴える。
東京・上野の不忍池には毎年11月ころ、多くの渡り鳥が越冬の
ために飛来。今年もオナガガモやキンクロハジロなど、約1100羽
を確認した。 ところが、いとおしむあまり、人がエサを与えてしまう
事が問題になっている。
「パンなどを食べて太り過ぎると、春に北へ帰れなくなるんです」と 担当者。カモにも脱メタボが必要と
この日、都の職員12人が不忍池周辺でエサをやっている人に声をかけたり、チラシを配るなどして
「野鳥にエサをやらず、自然のまま見守って」と訴えた。
エサの食べ過ぎがもとで、交雑の問題も起きている。北へ渡るのが遅れ、繁殖時期を日本で
迎えてしまったために、土着のカルガモと混ざった渡り鳥も観察されるようになったのだ。
都では来年3月末まで呼びかけを続けるが、「エサやりを楽しみにしている人も多い」とのことで
職員が 遠ざかると再びエサをやり始める人もみられた。 エサをもらっても、カモは本当のところ
困っているのかもしれない。
参考資料=(産経新聞)
