皇居で恒例の「歌会始の儀」 |            News blog

  皇居で恒例の「歌会始の儀」

    「月」お題に、皇居で恒例の「歌会始の儀」

「歌会始の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇族方
「歌会始の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇族方(皇居・宮殿「松の間」)


     新春恒例の「歌会始の儀」が15日午前、皇居・宮殿「松の間」で行われた。

  今年のお題は「月」。天皇、皇后両陛下と皇族方に加え、2万3737首の応募作から選ばれた

  入選者10人、選者、天皇陛下に招かれた召人(めしうど)で元住宅金融公庫総裁の

  大津留温(おおつる・おん)さん(85)の歌が、古式にのっとった発声と節回しで朗読された。

  この日は両陛下と皇太子さまをはじめ皇族方が出席、入選者も全員出席した。

  天皇陛下は、宮殿での認証官任命式を終えて御所へ歩いて戻られる際の情景を、皇后さまは

  元日の早朝に宮中祭祀(さいし)に向かわれる天皇陛下を見送った後に空を見上げ、年ごとに

  変わる月の満ち欠けを観察されるという長年の習慣を、それぞれ詠まれた。


     天皇陛下
        務め終へ歩み速めて帰るみち月の光は白く照らせり
    

     皇后さま
        年ごとに月の在(あ)りどを確かむる歳旦祭(さいたんさい)に君を送りて
   

     皇太子さま
        降りそそぐ月の光に照らされて雪の原野の木むら浮かびく
   

     同妃雅子さま
        月見たしといふ幼な子の手をとりて出でたる庭に月あかくさす
    

     秋篠宮さま
        モンゴルを走る列車の車窓より 見えし満月大地照らせり

     同妃紀子さま
        月てらす夜半の病舎にいとけなき 子らの命を人らまもれり

     常陸宮さま
        望月の光あまねき草生(くさふ)より かねたたきの声しづかに聞こゆ

     同妃華子さま
        をとめらは夏の祭りのゆかた着て 月あかりする山の路ゆく

     三笠宮妃百合子さま
        ならび立つ樹氷を青く照らしつつ 蔵王(ざわう)の山に月のぼりたり

     寛仁親王妃信子さま
        澄みわたる月の光をあふぎみて 今の世思ひ次の世を思ふ

     高円宮妃久子さま
        知床の月のひかりに照らされて 梢にとまるしまふくろふ見ゆ

        

                ■来年のお題は「火」

        宮内庁は15日、来年の歌会始の儀のお題を「火」と決め、応募要領を発表した。