フィギュア・第75回全日本選手権大会
浅田真央が初優勝、安藤は2位、3位中野
フィギュアスケートの全日本選手権最終日は29日、名古屋市総合体育館で行われ
女子はフリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた浅田真央(愛知・中京大中京高)が
ほぼ完ぺきな演技で211・76点の高得点をマークし、大差をつけて初優勝。
来年3月に東京で開催される世界選手権への初出場を決めた。
ショートプログラム(SP)で浅田真に続く2位だった安藤美姫(トヨタ自動車)は肩を痛めた影響で
演技に精彩を欠き、185・65点で2位。179・72点で3位となった中野友加里(早大)までが
世界選手権の代表となった。
昨季の世界選手権銀メダリストの村主章枝(avex)は4位に終わった。
★真央ちゃん、会心に感極まり涙-「世界V」も宣言
会心の演技を終えた浅田真の目には涙があふれていた。「(涙は)負けたときが多かった。
すごくうれしかったので…」。
今季初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功し、女子では世界初となる200点超えで初優勝。
人前で涙することはなかったという16歳が、感極まった。
「一番得意で一番見せられるもの」とこだわり続けた大技、トリプルアクセルだった。
今季成功が1度もない状況にアルトゥニアン・コーチは、踏み切る前のステップを省く様提案したこともあった
それでも浅田真は首を縦に振らず、高難度の技に挑み続けた。「毎年レベルアップしたかった」。
この日は踏み切り前のスピードも適度で、美しい着氷を披露。「あれこそがトリプルアクセルだ」と
コーチに言わしめた。
実はグランプリ(GP)ファイナル後の練習で右手小指を痛めた。この日もテーピングをして氷上へ。
だが言い訳を嫌う浅田真は、体調を尋ねられると「大丈夫です」と繰り返し、はつらつと銀盤を舞った。
最後の3連続ジャンプを決めると右手でガッツポーズ。演技を終えた瞬間も両手を突き上げた。
昨季のGPファイナルで初出場優勝し、追われる立場となった。以前のように無心で滑ることが難しくなり、
いつしか笑顔も減った。ライバルだけでなく、自分自身との戦いに直面したが、精神面での成長も
印象づけた。
来年3月に東京で開かれる世界選手権に向け「きょうよりもいい演技をして優勝したい」と高らかに宣言した。
少女から大人へ日々成長する新女王。さわやかな笑顔が光った。


