仕事復帰に際して自分は、ある決意と覚悟を持っていた。
それは以前のポジションには戻らない、戻れない、という事だ。
脳梗塞の後遺症で、とても以前のようには出来ないと自分で解るからだ。
以前やっていた役割はもう他の者にお願いしようと決めていた。

復帰初日の事だ。
以前のように他部署の者が自分の部署に仕事を流す為に説明しようとしてきた。
いや、この役目は引き続き〇〇さんにお願いします、とその他部署の者に伝えた。
これは自分が療養中に引き継いでやってもらっていた事を、そのまま継続するように言ったものだ。
この事で自分が復帰してからの仕事の進め方を社内で話されてない事が判った。
診断書の内容もそうだが、それ以外の事も話されてないのだろう。
これはもう自分で伝えていくしかないと思い、背負っていた荷物を軽くしようと考えた。

まずは同じ部署の者に、朝礼で話したように、もう以前のようには出来ないので引き続き窓口役を〇〇さんお願いします、と自分から話した。
大抵こういった事は上から指示があるものだろうが、無いようなので自分で指示したり、お願いするしかない。
因みに、自分の役職をとってもらう事で、この同じ部署の者は自分に今まで役職があった事を知らなかったそうだ。
この会社には辞令というものは無いかな。
人知れず、当人が知るのみかな。
そしてこれ以外にも自分の荷物を軽くする為に全ての事を同じ部署の者に引き継iいでもらうよう話した。
自分の名前で通っていた協力会社や依頼先も全て代えていくようにお願いした。
直ぐにではなく、その都度でいいと。
そして今後は部署の代表としての役割をお願いした。
勝手に何を指示しているのか、と叱られそうだし、こんな事を自分が指示すのはおかしいと思うが、ここはそうするしかないのかな。

ここまで長く頑張ってきたが、不思議と未練は無かった。
本当に無理だし、会社や他の者に迷惑はかけたくない。
こうして自分は部署の代表としての役割を他の者に任せた。

ここからは、いちオペレータとして頑張って行こう。