リハビリは毎日続いている。
変化を感じれるのは麻痺のある左手の動きが改善できている実感がある。
他の後遺症の改善は実感としては乏しい。
視野については主治医の言われる半年、一年先にどこまで回復しているかだ。
改善に期待しているが発症から2ヶ月が近づいているが、まだまだだ。
視野の欠けを強く感じる時は人の顔を見た時で、対象の人の目が見えない。
この状況、すごくもどかしい。
とても受け入れられない。
悔やむ矛先もない。
ゲームのようにやり直しができれば。
毎日、毎日こんな気持ちが渦巻き、不貞腐れてはリハビリで元気をもらう。
元気な自分に戻してくれる気もする、そんなスタッフさんばかりだ。
主に左手の動きを改善してくれる作業療法士さんは、いつも笑顔を絶やさない。
この方のおがげで今自分は食事の箸が左手でで使えている。
いつもリハビリを頑張ってくださっているので、と作業療法士さん。
いやいや、〇〇さんののおかげですよ、自分がここまで出来ているのは、と伝えた。
この作業療法士さんはとても献身的に自分の左手の改善を考えてもらっていると感じている。
笑顔の中に時折見せる真剣な表情を目の前で見ていると自分も頑張るしかない。
そんなリハビリ中にふと尋ねてみた。
こんなにリハビリしてもらっても諦める患者さんもいるんじゃないですか、と。
そうですね、いらっしゃいますよ、もういいよって言う方も。
そうだろう。
そうは言っても自分は50代で、頑張れる気力が湧いてくる。
まだまだ人生を楽しみたいし、仕事もしないといけない。
進学している長男に進学を控えている次男もいる。
周りを見れば自分の後遺症は軽い方と認識させられる。
元通りにはならないだろうが、出来るだけ諦めるものを減らしていきたい。
そんな事を思わせてくれるスタッフさん達。
頑張るしかない。
しかし自分はそんなに頑張っている意識はないのに。
指導してもらっている通りにやっている感覚だ。
なのでこの改善は全てスタッフさんのおかげだ。
この作業療法士さんはそんな自分を引っ張って導いてくれている。
リハビリの中で作業療法士さんが自分に向かって、指折りしてみてください、と指の動きの手本を見せた。
自分も左手の指折りをする。
手のひらを上に向け親指から小指、小指から親指までを一本ずつ閉じては開きを繰り返した。
これまで作業療法士さんに何度もやってきた動きだ。
改めて見ると、まだまだ小指側にいくほど動きが悪い。
具体的には一本一本が単体で動いていない。
自分でも気付けないようなポイントを指摘された。
さすがプロだ、よく観察されていると驚いた。
退院して早く仕事に戻れるようにしたいですね、パソコンを使われるならもう少し動かせるように、と。
これまでのリハビリで作業療法士さんとの会話で自分の仕事の話や趣味等を聞かれていた。
雑談も兼ねて患者の生活を第一に考えられているのだと知った。
自分が仕事でパソコンを使用する事を念頭にリハビリ方針のプランを立ててもらっているのだろう。
自主リハビリも変化しながら数種類課せられている。
目的別に一つひとつの動きを何度も繰り返す反復運動だ。
スポーツのそれと同じ理論だろう。
急がば回れではないが、麻痺の後遺症が残る自分にはこの手段しかないのだろう。
もう自分はリハビリに着いて行くしかない。
自分だけではここまで改善出来なかっただろう。
残りのリハビリ入院もしっかり着いて行こう。