今回で2回目の患者会で、自分の参加も2回目となる。
最後の診察、リハビリから、わずか2ヶ月程度での病院に、やはり嬉しい気持ちが溢れてきた。
自分の病院に対するイメージはすっかり変わり、お世話になったスタッフの方々と再会出来ると思うと嬉しくなる。
話せるスタッフが居れば、遠慮なく話していきたい。
と、思っているが、自分はそんなに冗舌に話せるタイプではないし、話を膨らませて次々と話題を繰り出せる事も出来ない。
人見知りもあり、相手との見えない壁がとれない人とは話が全く弾まない事もある。
無理して話そうとすると、とてもしんどい時間になり、PPPDのめまいも強くなる。
今回はどうか。
自分の運転で脳神経外科内科に無事到着し、通い慣れたリハビリ病棟に向かった。
患者会開始の30分前に集合と言われており、ほぼ時間通りの到着に、無事着いた事を妻に報告を入れる。
今回も一人でクルマで行く事に大変心配しており、連絡は欠かせない。
リハビリ病棟のエレベータに乗る際に一人の女性が一緒に乗ってきた。
同じ階に行くようだ。
ふと女性を見ると、んっ、どこか見覚えのある人だな、誰だっけ、と少しだけ考えた。
確か昨年の8月の患者会に参加されていた人だ、と思い出し恐る恐る声をかけた。
自分は思い出したそのまんまの事を口に出していた。
その女性は、そうです、私の向かいに座ってた人ですよね、と言われ、そうです、と即答した。
名前までは覚えていないが、参加者が6人くらいだった為、大まかに脳卒中の経緯は記憶していた。
前回もそうだったが目に留まるような後遺症は無いように見える。
案の定、会話はそれ以上広がらなかった。
あっという間にリハビリ室の階に着き、二人一緒にリハビリ室前まで歩いた。
ちなみにエレベータからリハビリ室までは5歩くらいの距離だ。
ほんの1、2分の時間、とりとめのない話をしていると一人のスタッフが来てくれた。
大変お世話になった心理士さんだ。
笑顔で挨拶を交わし、前回の患者会以来10ヶ月振りの再会をに自然と心が弾んだ。
入院中は白衣姿しか見なかったが、10ヶ月前と同じ半袖の制服に長くはない髪を後ろで束ねている。
冬Ver.と夏Ver.で雰囲気が全く違う。
入院中は敢えて言えば三原じゅん子さんに似てるかなと思っていたが、退院後テレビを観ていると氷川きよしさんにも似ているし、もっと似ていたのは新浜レオンさんにそっくりだと思った。
マスク顔しか知らないが、勝手に想像を膨らませている。
リハビリ室前から患者会の部屋へ案内してくれるという。
少し離れたエレベータに行き、更に上の階へ。
そこにはとても広い会場が用意されており、外の景色を見渡せる明るい部屋だった。
この病院にこんな部屋があったのか、とキョロキョロしてしまうほどだった。
例えばスタッフを大勢集めて何かの行事に使用できるような、そんな部屋だ。
そしてこの部屋には8人くらいが座れるテーブルと椅子が用意されている。
それが4セットで、ざっと30人くらいは集まるのかなという規模だ。
今回は大勢の患者会になるのが判った。
そして会場にいた外来担当の作業療法士さんと再会し挨拶を交わした。
再会と言っても最後のリハビリから1ヶ月半くらいだが、一旦区切りがついたこの病院と、この方との関係が、元患者として自分が繋がっている事に安心と喜びを感じた。
定刻が近づくにつれて参加者の元患者が次々と部屋に案内されて集まってきた。
中にはご夫婦で来ている方、後遺症で歩くのが不自由な方も居たが、比較的、見たところ元気そうな人が多いように感じる。
年齢は40歳代かなという人と大半が50から60歳代の方に見える。
そしてほとんどが男性だ。
それぞれ好きな席へ座り、患者会開始時間を待つ。
そうしていると自分の目の前の席に見覚えのある男性が座った。
あの患者さんだ。
前回の患者会で、脳卒中後死にたいと思う時がある、と気持ちを告白した方だ。
患者会の後、心理士さんと真剣な表情で話をしていた印象が今でも残っている。
このタイミングで定刻になり、外来担当の作業療法士さんから患者会開始の挨拶が始まった。
スタッフも計4名加わり、やはり30人くらいの規模で患者会が開始された。