2月は毎年庭の芝を焼く時期だ。
春の萌芽に備えて、不要な冬枯れの白い芝や積もったサッチを焼くのだ。
芝焼きには色々なメリットがあり、草や草の種を焼いたり、害虫を駆除し、燃やす事で炭化して芝の栄養となったりする、らしい。
自分はあまりこのメリットをそこまで感じていない。
なぜなら、草は年々増えるし、元々虫は芝にはびこっているとも思えないし、きちんと肥料を入れてやらないと芝の葉は元気にならないからだ。
芝張りして15年近く経つが、近年はこれまで生えなかったしつこい草が増えてきたし、知人からは芝にはムカデがいるとか言われた。
そういえば昨年初めて家の中にムカデが出て大騒ぎになった。
でも芝が原因かどうかは不明だ。
家の前でイチゴをプランターで育てていたその下に大きなムカデを発見して、即撃退した事があった。
あの時は驚いて思わず声を出してしまった。
その後ムカデの習性を調べると、人工芝等の下には棲みついたりするらしい。
プランターや鉢、マットのような敷物を野外に置くのは出来るだけ避けたほうが良いようだ。
家族に芝を反対されないためにも、芝の面目を保ちたい。
あと焼いて炭化させても、ほぼ無肥料のうちの芝の葉は、そんなに旺盛にはならないし、緑色も薄めだ。
なんなら栄養不足の象徴ともいう苔が共存している部分もあるし。
その苔が年々広がり、芝が負けているようにも見える。
こんな感じで近年は段々と芝の手入れも横着になり、そんなにこだわりもなくなってきた。
とはいえ芝は手入れが必須だ。
最初は意気揚々と植えてみたはいいが、放置すると芝はいくらでも伸びる伸びる。
上にも伸びるが、どんどん芝を広げてしまうのだ。
その勢いには驚かされる。
毎年目に見えてエリアが広がり、放っておくと庭を芝で覆われてしまう。
覆われても構わないのなら問題ないが、ブロック塀や壁にあっという間に到達して、そこから反り上がるように葉や匍匐茎を伸ばしていく。
塀等の遮るものが無ければ、水が溢れるように匍匐茎を伸ばし、手入れ感の無いだらしない姿になってしまう。
ショッピングセンター等にある植え込みに溢れ出た芝をよく見かけるが、あんな風になってしまう芝が恨めしく思う時がある。
もし芝を庭一面に張りたいなら、一度に全面張らずとも、市松模様に張るだけで1シーズンもあれば辺り一面の緑が手に入るだろう。
要するに張りたい面積の半分の芝を購入するだけで事済むのだ。
それほど芝の広がりは旺盛だ。
因みに自分は1束だけ購入し、広がった余分な匍匐茎を移植して、移植して、6x3mほどの芝庭が3、4年で出来上がった。
以前、刈り取った芝を畑に撒いたことがあるが、その刈った中に匍匐茎が混ざっていたのだろう。
気づいた時には結構な範囲を芝が掌握しており、大変な目に遭った。
それほど芝は強力な一面を持っている。
なので自分はそうならないよう芝エリアの周囲だけは定期的に手入れをするようにしている。
おかげでスッキリと綺麗に見えるような気がする。
それ以外はあまり手入れしなくなってしまった。
やるのは芝を広げない手入れと、夏に数回の芝刈り、冬の芝焼きくらいだ。
昨年の今頃、自分は入院中で、妻と次男に芝焼きをやってもらったっけ。
スマホのライブ動画を使い、あーだこーだ言いながら。
サッチをクマデでかき出し、芝を立たせ、乾燥させ、ガスバーナーで焼く。
しっかり乾燥させれば、面白いように燃え広がる。
家が焼けないように怖がっていた妻が、念のための水ホースを用意して臨んだが、言うほど強い炎ではない。
妻と次男もすぐに慣れ、やり切ってくれた。
今年は自分一人でやった。
一人でやれた。
めまいはするが、体は元気だ。
自分で出来る事を1つずつ増やし、一歩づつ前進だ。