真冬に突入し、我が家は灯油ストーブがメインの暖房器具だ。
エアコンの暖房も併用しているが、その時々で使い分けている。
起床時はタイマーでリビング、キッチンをエアコンで温め、それ以外は灯油ストーブという具合だ。

古い家をリフォームしてリビングに置く灯油ストーブなので、少しだけ見た目にこだわったものにしている。
その灯油ストーブは真鍮製で、本体と灯油タンクと一体になっており、給油の際、本体ごと持ち運ぶ必要がある。
カラに近い状態ならそれほど重くは感じないが、満タンに給油すると、3ℓ以上の給油でプラス3kg以上が加わり、それなりに重くなる。
この重量が妻には重荷なようで、給油をしたがらない。
ちなみに妻は体を非常に痛めやすい体質で、いつもどこかが痛いと言っている。
湿布もあちこち貼り、消費が爆早だ。
そんな事もあり、自分が家に居る時は給油は自分の役目だ。

そんな時、先日事故が起きた。
妻より先に帰宅した自分は、寒い家の中で灯油ストーブに給油しようとポリタンクの側に運んだ。
灯油の残量表示を見てカラに近い表示を確認した、つもりだった。
いつものようにチュポチュポする手動ポンプで給油をする。
ポンプのキャップをしっかり締め、給油口にポンプの先を入れ3、4回ポンピングする。
給油ポンプは呼び水をしてやれば、あとはサイフォンの原理でどんどん液体を引っ張ってくれる。
いつも満タンまで十数秒待つのだが、いつものように残量表示を見ていると、なんとすぐに灯油が溢れてきたのだ。
うわぁーっ、と叫び声を出しながら、すぐさまポンプのキャップを緩めた。
やってしもうた。
この灯油ストーブを購入して16年が経つが、ここに来て初めて給油で溢れさせてしまった。
溢れた灯油は本体下に固定されている受け皿に溜まり、給油口からホースを外した際に出た灯油が、床を濡らしていた。
マジかー、やらかしたー。
一瞬、何が起きたのか、フリーズする自分。
給油時、おかしいと、ほんの少しだけ思っていた。
残量表示を改めて見ると、確かに針は満タンを差し、レッドゾーンを振り切っている。
自分は残量を確認したが、針は満タン近くを示していたのを、カラに近いものと認識してしまっていたのだ。

見間違えた原因は以前から書き留めている、めまいのPPPDや四分盲により、モノの上下が判りにくくなっているからだと思った。
上下が判りにくい、更に左右も判りにくいにも繋がっているのだろう。
普段の生活では頻発しないが、特に感じるのは頭を下げたり、傾けてモノを見る場合に起きていると感じている。
今回も灯油ストーブの本体下部にある残量表示は足を伸ばしたまま、頭を下げて見てしまった。
この行為で左右に振る針の位置をカラに近いと判断してしまったのだ。
帰宅したばかりの薄暗い場所で、残量表示を安易に見てしまった結果だ。

慌てて後始末だ。
受け皿に溜まった灯油をポンプでポリタンクに戻したり、本体や床に溢れた灯油を雑巾でふいたり。
そうこうしていると丁度妻が帰宅。
どうしたの。
やっちゃったー;。
その様子で状況を把握し、灯油入れといたのにー、と妻。
そうだったかー、帰宅後、満タンになっている事がないという思い込みも手伝って、こんな事に。
生活の所々でやらかす失態に口数は少ない。
黙々と後片付けに追われ、情けないやら、悲しいやら。
床に灯油が染み込み、跡が残り、しばらく匂いも残るだろう。
はぁー、と溜息しか出ない。