仕事復帰して丸4ヶ月が経過した。
仕事は慣れてきたのか。
うーん、慣れたとは言えない。
しんどさは自分の中ではほぼ変わりはないように感じている。
朝起きてすぐは変わらずクラクラしない。
階段を降りて洗面所の照明を点けるあたりから、自分の動きと視野がリンクしなくなる。
それは脳内で小さく視野がグワンとしてズレているような動きから始まる。
起きてものの3、4分後の事だ。
毎日ここから始まる。
年が開ければPPPDが発症して1年が来る。
ちょっと長いな。
いい加減長過ぎる。
治る気がしなくなってきた。
でも1年前を思い出すと少しは軽くなったような気がする。
それは慣れてきたからなのか。
めまいの度合いを数値化して客観的に見れたらいいのに。
仕事はというと、今のところ無事にクルマ通勤が出来ている。
相変わらず自分が歩くとクラクラめまいがするが、クルマの運転は、めまいはあまり気にならない。
めまいがして蛇行するような事はない。
気になるのは視野欠損の方だ。
こちらには常に注意を払わなければならない。
職場の駐車場に着き降り、歩いて2分くらいの距離に社屋はある。
ここからはめまいを強く感じながら歩く事になる。
ただ周囲に建物は少なく、比較的開けたところなので辛くてたまらないという事はない。
職場に着き、部署の機器の電源を入れて回る。
寒くなり早めに立ち上げる必要がある機器もあり、最近は室温が低過ぎて警告音が鳴り響く。
この電源を入れていく動作で次第にめまいが強くなる。
電源の位置が低いところにある機器がいくつかあり、しゃがむのが億劫な自分は足を伸ばしたまま上体を倒して手を伸ばす。
結果、腰を中心に頭は大きく120度くらい回転しながら上下運動を繰り返す。
これが更にめまいを自分で生んでいるような感じだ。
この後は床掃除を始める。
学校の教室2つ分くらいの広さがある部署の部屋を一人で掃除していく。
学校の床を掃除するあの毛足の短いほうきで。
これがまたクラクラを助長させる。
顔を下を向け、ほうきの動きに合わせて目や頭を動かす事により、めまいが酷くなる。
20分ほどの掃除で朝一から絶好調でクラクラだ。
その後はそのまま朝礼に突入だ。
重要な話は滅多にされないが、立っているだけで辛く、あまり本気で聞けていない。
これが始業までの毎日のルーティンだ。
そして業務にかかる。
復帰後、自分はいち作業者に徹している。
手術前までの自分の役割は他の者に代わった。
なので本当に作業のみに徹する事が出来ている。
ストレスもほぼ感じない。
余計な会話を交わす事もない。
本当に気持ちがラクに居れる。
役職手当がなくなり、手当分給与は減ったが、全く後悔はない。
とてもすっきりとした気持ちで、心をラクに仕事が出来ている。
近年言われている、若者が昇進したくない、という話はよく理解できる。
真っ当な職場ならいいが、そうではない職場では、身を削る事と引き換えだ。
それでもやる価値のある事と思えるなら頑張れるだろうが、そうでなければ自分をすり減らすばかりだ。
自分はこの職場でやれるまでやった。
これ以上は心臓やメンタルが耐えられないというところまでやった。
そう思えるので後悔などしないのだろう。
自分でも驚くほど、あっさりと降りる事が出来ていると感じている。
役割を代わった者にも嫉妬心は全くない。
若い時のギラついた目にはならない。
むしろ穏やかに居れるこの状態が嬉しい。
自分は変われたのは間違いない。