復職後、初めての脳神経内科の診察日。
今回は自分一人での診察だ。
有給をとり、いつもの昼前の予約だ。
今回は復職して、実際に会社に復帰出来た事の報告とお礼、眠剤の話くらいか。
療養中とは違い、復職出来た事で、そろそろ場違いで厄介な患者かもしれないと思われてはいないか心配になる中、いつもの声で自分の名前が呼ばれたので、ノックをして診察室に入った。
どうですか、お仕事は行かれてますか、と尋ねられ、はい、おかげ様でなんとか行かせてもらっています、色々とありがとうございました、とお礼を伝えた。
主治医も自分の事をしっかり把握しておられる。
色んな患者さんの例を挙げながら、無理なく続けられるよう話してくれた。
続いていつもの眠剤についても、いつもの30日分のお願いだ。
実際には1錠を半分にしたものを袋に入れてもらっており、60日は服用できる。
自分はこの程度で済んでいるが、多くなると1回2錠、3錠と飲む人も居るようだ。
自分は復職して、まだ続いて必要かどうかは、もうしばらく様子を見たい。
また眠れないような事が起きないとも限らないから。
このまま何事も無ければ飲まなくて済むようになれる日が来るか。
そして主治医はめまいの事も聞いてくれた。
診察の度にめまいのクスリを替え、改善がみられなければクスリをまた替えての繰り返しだった。
もうかれこれ5種類くらいは飲んだような気がする。
どれもさっぱり変わりはなく、自分のめまいは一体なんなのかと落ち込む毎日だった。
すると主治医はある病院のめまい専門外来の情報を教えてくれた。
この外来は開設されてまだ何年も経っておらず、あまり詳しくは分からないそうだが、どうですか行ってみますか、と尋ねられた。
自分は、はい、診てもらいたいです、即答した。
分かりました、じゃお手紙を準備しますので出来るまで少々お待ち下さい、と紹介状をすぐに対応してくれるそうだ。
今回、めまいについてこんな情報があるとは思いもしなかった。
諦めに近い思いでいたので、何より主治医が自分のめまいを放置せず、何らかの情報を探してくれた事がとても嬉しく感じた。
今日は思いもよらぬ収穫があったので、希望が持てる診察になり、続けて通院する事が良かったと感じれた。
診察を終え、待合でいつもより長い待ち時間。
周りの患者さんは、どんどん入れ替わっていき、人数も減り始めた。
仕方ない、すぐに作成出来るものではないだろうから、と気長に待った。
会計を知らせる番号が表示され、受付で封書を手渡された。
これが紹介状だ。
自分は大きく期待を膨らませた。
これで自分のめまいを専門の病院で診てもらえる。