先日、仕事帰りにヒヤリとした事があった。
今思い出しても恐ろしく、危ない瞬間だった。

仕事を終え、クルマに乗り駐車場から出て細い道路から比較的大きな通りに出る時の事だった。
細い道はクルマ2台がギリギリすれ違えるほどの道幅で、そこから右折して、片側1車線だが路側帯が広く、しかも両側に広めの歩道もあり、通り自体は見通しの良い道路だ。
少しだけ勾配があり、自分が帰る方向は下り坂になり、対向車は上り坂になる道路だ。
広めの直線道路なのでクルマのスピードは速くなる傾向だ。
さらに下り坂は何もしなくてもスピードに乗るし、上り坂は平地よりも加速気味になるので、飛ばすクルマは多い印象だ。

自分は細い道路から大きな道路に出る時、一時停止があるので、当然止まる。
少し前に出て左右の確認をする。
左右としたが、右から先に、次に左を確認した。
この時、右側の歩道に2人こちらに向かって歩いているのが見えた。
自分からは微妙な距離で、一時停止したまま自分の前を歩行者が通るのを待つか、直ぐに右折発車するか一瞬だけ迷った。
後ろからは同じ勤め先の人のクルマが続いて来ていた。
トロトロしてはいけないと思い、自分は速やかに右折発車させた。
右折なので右側を見ながら前に出る。
その時だった。
自分の右側から自車の横っ腹に突っ込んで来るかのような、かなりのスピードで迫るクルマにすぐ近くで気づいた。
やべっ。
自分はハッとしてぶつからないように、さらに加速しながら右折した。
迫るクルマはクラクションを鳴らしながら、さらに加速気味に通り過ぎて行った。
結構近かった。

何事もなかったので良かったが、このケースは自分が悪い。
さっさと出ようとしてしまった事による確認不足だ。

自分はクルマに気づいた瞬間に見えていなかった事に気づいた。
それは視野の欠けだ。
一時停止して右側を確認した際、歩道を歩く歩行者には、すぐに気づけた。
が、この時視点を置いた歩行者の左下にクルマが入ってしまった為に、迫るクルマを視認出来なかったのだ。
自分から見ると緩い下り坂なので、視野的にはクルマが歩行者の左下になってしまう。
しかもスピードが出ていても視野的には、ほぼ移動してないので非常に気づきにくい。
例えば、ボール等がカメラにまっすぐに向かってくる映像を思い出すが、見えたと思ったら一瞬でぶつかるような、あの印象と同じだ。
とにかく、すっぽりと消えてしまったのだ。
条件が重なる事でこんな事になるのだ。

最近はこの視野での運転に少しだけ慣れて来た感があったのだろう。
よく言う、慣れてきた時が一番危ないというヤツだ。
これを教訓に、しっかりゆっくり確認し、視点を動かしてみようと改めて思った。
無事着き、無事帰る、これが運転で一番大事な事だと痛感した日でした。