こうして復職初日の朝を乗り越え、仕事にかかった。

焦らず行こう。
しばらくはこれを念頭にさせてもらおう。
焦ってダメになるようでは意味がない。
とは言え、大して仕事をしていないのに、後頭部の疲労が来た。
めまいも朝から強い。

昼休憩。
やはり疲れた。
説明のできない後頭部の疲労がハンパない。
早く昼食を済ませて休みたい。
妻に作ってもらったお弁当は、以前より量を減らしてもらった。
特にご飯の量はピーク時の1/41/5か。
いや、以前が多過ぎたのだ。
今思えば、当時周りの人の量より明らかに多かった。
仕事柄あまり動かないのにだ。
若さもあったが、今が適正な量だと思う。
減らしてもらったお弁当のおかげで早く休む事が出来る。
自分は仕事部屋の隅に段ボールを広げ横になった。
そしてすぐに堕ちた。
1分も経つかどうかという早い寝落ちだ。
そして一瞬で昼休憩は終わた。

幾分すっきりして午後の仕事だ。
とは言え、本当に大して仕事をしていないのに、また後頭部の疲労が来た。
めまいも変わらず強い。
視野の影響だろう、PC画面の見えにくさを改めて痛感した。
この先やっていける自信がない。
自分では想像していた通りの難しさで、やはり無理かと思った。
とても落ち込んだ。
そしてなんとか就業時間までやり過ごした。

これでクルマを運転して帰れるのか。
そう感じながらもクルマに乗り込んだ。
車内は凄まじい高温だ。
よく壊れないものだ。
早く帰りたい、その一心でエンジンをかけ、発車させた。
本来クルマの運転は、運転者自身が体調不良がある場合は運転してはならないと定められていたはずだ。
これで事故を起こせば、これまでの周りのサポートが無駄になってしまう。
そう考えながらの運転に罪悪感を感じながら走った。
でも走ってみよう、行けるところまで走って、無理なら停まって休もうと、自分勝手な都合の良い言い訳をしながら走らせた。
これでダメになったら、また休むことになるかもしれないと思うと、走るしかなかった。
何が正しかったかは判らない。
四分盲、グワーンとしためまい、後頭部の疲労が酷かったが、なんとか家に辿り着くことが出来た。

玄関には妻が出て待っていてくれた。
おかえりー、ただいまー疲れたー、と言いながら、家に入り、居間に倒れ込むように転がった。
そしてそのまま数十分眠ってしまった。
とても暑い夕方、この先どうなるんだろうと、更に不安が大きくなった復帰初日を終えた。