復職に向けての4者面談が今週に迫る。
今日は妻と自分のクルマに乗り、自分の運転で脳神経内科外科の病院まで行ってみる。
いつも妻が運転してくれるルートを通り、注意すべきポイントも、通い慣れて頭に叩き込まれている。
本当に何回通っただろうか。
妻は自分が入院中も何度も何度も通った道だ。
今後、何年何十年経っても、病院へ通った時の記憶は忘れる事はない。
その道を今日は自分で運転してみるのだ。

視野の心配は尽きる事はない。
運転可になり、公安委員会に受理されたとはいえ、健康な人となんら変わらない責任を負っている。
事故をして後遺症があるからといって大目に見てくれるなんてことはない。
見えてなかった、と言い訳をしても関係ない。
いや、言ってはダメだ。
なんてことを考えながら過ごしている。
なので、どうしても自分で運転する事を躊躇してしまっている。
人生、取り返しのつかない事がたくさんある。
自分の後遺症のように。
どうやっても元には戻らない事があるのだ。

さあ、心して運転しよう。
隣には妻の監督付きだ。
家の近所の道が狭く、1番の難所に感じる。
そこを抜ければ比較的走り易い。
走り易いという事は、どうしてもスピードに乗りがちになる。
自分はとても前のようには運転出来ない。
が、近年はゆったり走る事が気持ちよく感じれるようになり、制限速度プラス10kmで十分だった。
さらに視野の後遺症で、ビクビクしながら走っている。
病院の近くは街中なので3車線、4車線のところも。
交通量も多いので、色々確認しないといけない。
見なくていいところは無いのだ。
とても街中のスピードにはついていけない。
どうしてもペースが遅くなる。
気にせず走ろうと自分に言い聞かせる。
混雑するところは、隣の車線から急に割り込んでくるクルマもある。
渋滞の中、バイクがすり抜ける事もある。
標識も瞬時には見逃してしまう。
左側に歩行者や自転車がいる場合は発見が遅れないように。

ゆったり確実に運転しよう。

これだけ心がけて運転した。
病院に着いた。
無事着く事でひとつ前進した気持ちになれる。
次は駐車だ。
ゲートは90度左に曲がって侵入する。
クルマと駐車券発行機との距離感が不安しかない。
駐車券を取り、駐車スペースへ。
ここだ、ここが問題だ。
この駐車するというう行為が頭を動かす事でめまいが助長される感じだ。
出来るだけ頭を動かさず、最小限の動きで駐車が出来れば。
バックカメラが手助けになる。
でもすぐには慣れない。バックモニタを観ることさえ忘れている。
妻も、まずモニタを観て、と。
以前よりは切り返しが多いが、やっていた事は、戸惑いながらでも出来る事もあると思えた。
こうして無事駐車まで出来た。

さぁ次は帰り道よ、と早速帰り道へ。
ゆっくりする間もなく駐車場を出た。
入ってすぐなので料金はかからず。
いつもの帰りのルートを通り家路に着いた。
妻の評価もまずまずだった。

こうして病院までのルートの練習を終え、あとは4者面談に臨む。