もっと先だと思っていたオーディオディスプレイとバックカメラの取り付けの日だ。
ショップから言われた事は取り付けには4、5時間かかるので、朝クルマを入庫してほしいとの事だった。
自分はまだ一人でのクルマの運転に自信がなく、妻と考えた挙句、前日の夕方クルマをショップに預け、翌日夕方近くに引き取りとさせてもらった。
ショップまでは自分一人で運転するが、念の為妻がクルマで同行してくれる。
翌日の帰りは妻と一緒に妻のクルマでショップに行き、妻が同行してくれ自分の運転で帰る予定だ。
手が焼ける自分に、妻には感謝しかない。

入庫当日、妻が帰宅し、夕方2台でカーショップに向かった。
自分一人の運転だが、後ろから妻が付いてきてくれている。
視野に難ありの自分には、それだけで心強い。
本当に運転していいのだろうか、と今だに思う見え方だ。
クルマで25分くらいの道のりだ。
見えにくいが、なんとか無事ショップに着いた。
車道から歩道を越え、ショップの駐車場に入る。
車道と歩道の間に高い縁石があり、そこを左折して侵入する。
怖い。
うーん、ステアリングを切るタイミングは合っているのか。
駐車スペースにクルマを入れる。
真っ直ぐに入っているのか。
全ての動きが不安だらけだ。
こんなんで、これから運転していけるのか。
なんとかなった。
ドギマギしたが収まった。

店内に入り担当者と会い、話を終え、キーを預けた。
翌日の午後には完了している。
初めてのオーディオディスプレイ、楽しみだが、自分はクルマの運転そのものに必死だった事で、嬉しさ半分だった。

帰りは妻のクルマで同席し、行きの自分の運転の評価をしてくれた。
ちゃんと道の真ん中を走ってたよ、左折も大丈夫、ゆっくりだったら大丈夫よ、と励ましてくれた。
少しだけ、なんとか行けるかな、と思えた。
今度は脳神経内科外科の病院まで運転してみよう、今度一人で行くんでしょ、と練習に付き合う事を約束してくれた。
そう、次の外来は4者面談だ。
街中の運転に不安だが、同じように面談も不安だ。
一体どうなるのか。