先日、ついに勤め先へ行って来た。
よく晴れた午後で、自分一人の運転で無事行って帰って来た。
強い日差しで、とても眩しい景色の中、ゆっくりと安全運転を心がけた。
幸いトラブルは無かったが、視野については、やはり大きなハンデと感じた。

それよりも勤め先への挨拶だ。
予定時間の10分前に着き、車内はとても暑いので社屋に入った。
約5ヶ月振りの勤め先だ。
事務の女性と挨拶を交わし、見た目には普通に元気そうな姿を見てもらった。
会社の皆んなはどんなふうに想像していただろうか。
心臓手術をして、脳梗塞になったという話だけの状況だったから。
すぐに社長室に通された。

社長室に入り、すぐに挨拶とこれまでの療養のお詫び、お礼を伝え、お見舞いの返礼の品を渡したた。
挨拶の後、自分が不在だった期間、上司が亡くなった事や、仕事の状況を話した。
一見、普通の会話のように進んだが、本題はこれからだ。

そろそろ、復職をお願いしたいのですが、いかがでしょうか。

何も返事は無かった。
沈黙は何秒間あっただろうか。
話を少し逸らすように返してきた内容は覚えていない。
やはりそうか。
そういう事なのか。
おおよそ、想像出来ていた。
ここはやはり産業保健総合支援センターの力を借りよう。
自分は乱す事なく淡々と話を進めた。
病院で聞いていた通りの話をしてみた。
余計な事は言わず、お願いだけを話そう。

脳卒中の患者と会社の間に産業保健総合支援センターの方が入り、病気や後遺症についての不明な点を病院と連携して社会復帰出来るよう支援してくれる機関で、会社の方から連絡をとっていただきたい、という趣旨だ。
受け入れてくれるのだろうか。
自分を復職させる為の支援を、こ人達はどう考えるのだろう。
端的に話を終えると、意外とすんなり応じてくれた。
じゃここに連絡すればいいんですね、と資料一式を渡した中の連絡先を示した。
取り敢えずここまでだ。
自分の今やるべき、出来る事はここまでだ。

必要な話が出来たので一旦失礼して、社内をまわり、皆んなに挨拶してもいいかの了承を得た。

事務の女性と数分現状報告をして、自分の部署の部屋に入った。
ここからは気の知れた人達との会話を楽しんだ。
仕事は暇でみんなとの会話を十分楽しんだ。
1時間半くらいの時間を会社で過ごし失礼した。

また外来リハビリへ行って外来担当の作業療法士さんに報告しよう。