外来リハビリの日。
今日は報告が2つある。
一つは先日の自動車学校での結果と、復職の希望だ。
復職には公的機関の産業保健総合支援センターの力をお借りしたい。
理由は自分対会社では絶対に良い話し合いにならないと分かっているからだ。
第三者に入ってもらう事で、一方的な話にならないようにしたい狙いがあった。
これまで妻ともよく話し合い、外来リハビリに臨んだ。
外来担当の作業療法士さんから、今日はある先生が来ているとの話があった。
それはこれまで外来担当の作業療法士さんに自分の自覚する症状を色々話すうちに、高次脳機能障害の影響があるのではないかと気にしてもらっていたからだ。
この障害についての診断、判定の出来る先生が居るので、診てもらいましょう、という事のようだ。
気になる後遺症は視野やめまい、時間の感覚、物忘れ、手にした物の向きが分からない等を訴えていた。
入院中に行った知能テストでは問題ないとの結果だったが、自分では何らかの影響があるのではと思っている。
それは無い方がいいに決まっているが、妻によると、今後仕事や生活をしていく上で支障になるものが分かっていった時に、障害の認定を受けていた方がいいのではとの理由だ。
これを取得する事で支援を受けたり等、将来の安心の為だ。
自分はとても複雑だったが、納得出来る話ではあるので受け入れる事にした。
リハビリ室内にある診察室に通されると、その先生は居た。
一瞬で、純烈のリーダーにそっくりと思ってしまった。
本当に似ており、本人も寄せているんではないかと思えるほどだった。
髪型や髪の色、眼鏡等、絶対に意識しているはずだ。
その先生のどっしりと構えた目の前に自分は座った。
先生は、とても落ち着いた様子で、何でも言ってみなさい、といった雰囲気だ。
先生は自分の脳の画像をモニタに映し出し、じっくり観た。
すると先生は、これは左脚に麻痺が出ていてもおかしくなかったですね、とサラリと言った。
ええっ、と自分は大変驚いた。
左脚を司る部位に塞栓が及んでいたとは初めて耳にした事だった。
これはこれでラッキーだったと思うしかない。
すると先生は、これは左脚に麻痺が出ていてもおかしくなかったですね、とサラリと言った。
ええっ、と自分は大変驚いた。
左脚を司る部位に塞栓が及んでいたとは初めて耳にした事だった。
これはこれでラッキーだったと思うしかない。
見え方はどうですか、ととても端的な質問だ。
自分は普段思っている事、訴えていた事を話すつもりだった。
なんて言っていいか、めまいが酷く、動いているものがスムーズに見えないし、視野がブレる感じがあります、とこれまであまり訴えて来なかった症状を素直に話した。
すると先生は、いいじゃないですか、めまいがあってもフワフワしても、私もめまいがしますよ、いいじゃないですか、よく見えなくても、と解決しないような返答だった。
しかし、こんな考え方もあるよと言っているような気づきも教えてもらったような気がした。
自分は何も言えず、聞き入れるだけたった。
じゃこのペンを見て、と自分の目の前にペンを立てて肩幅くらいの距離で左右にゆっくり動かした。
自分はそのペンを頭を動かさず目だけで追った。
そのペンを追う視野がガクガク小刻みに揺れるのが分かった。
その自分の目を診てくれていた外来担当の作業療法士さんも、あっ今目がガクガクしてましたね、と。
自分はその症状を客観視してくれた事でホッとしたような安心感を得られた。
その小刻みに揺れる目の動きで、視野がガクガクしてしまうといいう事は、本当に目がそういう動きをしているのだと分かった。
自分は目の動きとは関係なく、脳の処理の影響で、そう見えていると考えていた。
では、この目の動きを制御出来るのかどうなのか。
そこまでは話は無かった。
なんとも不完全燃焼な診察であったが、ひとつ楽観的な思考は大事なのかなという事が勉強になった。
そして意外にも多くの人がめまいの悩みを抱えている事も妻からも聞いていた。
この先生も。
いいじゃないか、不完全でも、と。