自分は右利きだが、いくつか左利きがある。
母親によると生後は左利きだったようで、その後右利きに矯正されたと聞いていた。
その名残りのようなものだろう。
食事の箸は左、野球のバットも左、掃除をする時のほうきや雑巾がけは左がしっくりくる。
でも麻痺が起きたのは左手だ。
右でも差し支えなく使えるが、なんか寂しい。
それに左を使わなくなったらますます動かなくなる気がした。
出来れば使えるようになりたい。
その気持ちを作業療法士さんに伝えた。
ある日から日常での3度の食事で使う箸の復活計画を立てられた。
箸が使えるように。
この目標に向かっての訓練をするとの事で猛特訓が始まった。
この方たちのリハビリ方法はすごく合理的だ。
自分は闇雲に箸を持ってひたすら練習するくらいしか思っていなかった。
それとは全く違い、一見遠回りするかのような動きの反復練習を課せられた。
それはそれはとても地味な練習だ。
箸の動きの特徴を捉え、自分の指の麻痺の具合を確認しながら、一つ一つどういった行程で指が動いているか、動いてないかを観察されてのリハビリプランを立てられた。
一人でやる宿題も出され、病室でのリハビリもプラスされた。
作業療法士さんはA3の用紙に丁寧にリハビリ方法を書いて渡してくれた。
これをいつでも見れるよう病室の机の前に貼った。
こうして作業療法士さんとのリハビリ時間と、自主課題の両方をこなしていった。
数日経過して実際の食事の際に使用する補助が付いた箸を使っていくよう指示が出た。
二本の箸が組み合わさっているもので、幼児の訓練に使う大人バージョンだ。
最初はこれを使っても難しく断念しそうになった。
しかしせっかく作業療法士さんが辛抱強くプランを立てて時間をかけ、励ましてくれる中で折れそうな気持ちを何度もフォローしてくれた。
食事はとても時間がかかり、魚料理などはなかなか綺麗に食べれなかった。
少し力が必要な重い具材やツルツルした食材は特に苦労した。
思ったようにコントロール出来ない左手に悪戦苦闘した。
自分の手ではないような感覚。
しかしやり続けよう。
そうしていくうちに確実に前進している実感が出てきた。
作業療法士さんとのリハビリで、掴めなかったものが掴めるようになってきたのだ。
食材に見立てた様々な素材のものが掴めるようになってきた。
プラスチック製のツルツルしたものも掴めてきた。
これは行ける、手応えがある。
前進する自分を自分のことのように喜んでくれた作業療法士さん。
いつも笑顔で、時にはマジな顔でプランを考え込む方だ。
全く裏の顔を見せることがなく、自分に真剣に向き合ってくれる。
いつしか自分はとても安心してこの方に絶大な信頼を置いていた。
こうして箸のリハビリを始めて2週間くらいで普通の箸で食事が出来るようになった。
ここにはとても書き切れない、とても濃いリハビリに付き合ってくれた。
作業療法士さんありがとう。
母親によると生後は左利きだったようで、その後右利きに矯正されたと聞いていた。
その名残りのようなものだろう。
食事の箸は左、野球のバットも左、掃除をする時のほうきや雑巾がけは左がしっくりくる。
でも麻痺が起きたのは左手だ。
右でも差し支えなく使えるが、なんか寂しい。
それに左を使わなくなったらますます動かなくなる気がした。
出来れば使えるようになりたい。
その気持ちを作業療法士さんに伝えた。
ある日から日常での3度の食事で使う箸の復活計画を立てられた。
箸が使えるように。
この目標に向かっての訓練をするとの事で猛特訓が始まった。
この方たちのリハビリ方法はすごく合理的だ。
自分は闇雲に箸を持ってひたすら練習するくらいしか思っていなかった。
それとは全く違い、一見遠回りするかのような動きの反復練習を課せられた。
それはそれはとても地味な練習だ。
箸の動きの特徴を捉え、自分の指の麻痺の具合を確認しながら、一つ一つどういった行程で指が動いているか、動いてないかを観察されてのリハビリプランを立てられた。
一人でやる宿題も出され、病室でのリハビリもプラスされた。
作業療法士さんはA3の用紙に丁寧にリハビリ方法を書いて渡してくれた。
これをいつでも見れるよう病室の机の前に貼った。
こうして作業療法士さんとのリハビリ時間と、自主課題の両方をこなしていった。
数日経過して実際の食事の際に使用する補助が付いた箸を使っていくよう指示が出た。
二本の箸が組み合わさっているもので、幼児の訓練に使う大人バージョンだ。
最初はこれを使っても難しく断念しそうになった。
しかしせっかく作業療法士さんが辛抱強くプランを立てて時間をかけ、励ましてくれる中で折れそうな気持ちを何度もフォローしてくれた。
食事はとても時間がかかり、魚料理などはなかなか綺麗に食べれなかった。
少し力が必要な重い具材やツルツルした食材は特に苦労した。
思ったようにコントロール出来ない左手に悪戦苦闘した。
自分の手ではないような感覚。
しかしやり続けよう。
そうしていくうちに確実に前進している実感が出てきた。
作業療法士さんとのリハビリで、掴めなかったものが掴めるようになってきたのだ。
食材に見立てた様々な素材のものが掴めるようになってきた。
プラスチック製のツルツルしたものも掴めてきた。
これは行ける、手応えがある。
前進する自分を自分のことのように喜んでくれた作業療法士さん。
いつも笑顔で、時にはマジな顔でプランを考え込む方だ。
全く裏の顔を見せることがなく、自分に真剣に向き合ってくれる。
いつしか自分はとても安心してこの方に絶大な信頼を置いていた。
こうして箸のリハビリを始めて2週間くらいで普通の箸で食事が出来るようになった。
ここにはとても書き切れない、とても濃いリハビリに付き合ってくれた。
作業療法士さんありがとう。
あなたは恩人です。