やはり何日経ったのか、今が何日なのか、昼間なのか、夜なのか。
術後の食事は2日目からあったはずだ。
ほんの少しずつ、慣らしながらの食事だったはずだ。
どうやって食べたかは記憶に残っていない。
ベッドを起こしてもらい食べただろうが、全く記憶にない。
数日痛みで動けない中で、もがき苦しんで寝たきりの状態だ。
目を開けてみるが視野が崩れているというか映像が壊れているような見え方だ。
とてもまともじゃない。
麻痺している左手は管がツリーから自分に向かって降りてきて、絶え間なく透明な液が落ちている。
人差し指にははまっているパルスオキシメーターは時折外れ、異常ありとバイタルモニタが鳴り響く。
このパルスオキシメーターのコードも腕や体、布団に重なりストレスになっていく。
しんどい。
全てがしんどい。
気づいたらここは一人部屋じゃない。
カーテン越しに恐らく同じような患者さんが居る。
バイタルモニタの音も幾重にも鳴っている。
異常を知らせる警告音もしょっちゅう鳴り響く。
とても苦痛だ。
頭がおかしくなりそうだ。
ここが何人部屋なのか、4人部屋か。
とにかくバイタルモニタの警告音が異常と思えないほどに鳴っていた。
目をしかめ、痛みをただただやり過ごすしかない時間が続いた。
隣のベッドからか、寝息をたててスースー眠っている患者が居る。
それは数時間続いた。
その間自分はもちろん眠れていない。
薬がよく効いているのか気もち良さそうな寝息だ。
それが耳につき眠れない。
また別の方からはカチャカチャと音が数時間鳴る。
ノートPCをタイピングしているような音だ。
カーテンで囲まれた1畳分のスペースからはその外の世界でさえ全く分からない。
一体どうなっているのか。
部屋のレイアウトもベッド数も方向も分からない。
とても狭く明るいその部屋はトラウマになりそうだ。
空腹感も尿意も便意もない。
全く動けない状態が永遠に続くこのしんどさ。
永遠と言っても今思い返せば恐らく3、4日だろう。
今となってはそれだけだ。