それから毎日動悸が襲うようになる。

時間帯はメル前、目覚めた直後、仕事中、お酒を飲んだあとな等、特にこういった時が動機が襲って来る。

それも日を追うごとに頻度は増し時間は長くなっていく。

体を激しく動かしてもいないのに心臓だけが激しく鼓動する。

この違和感、正直かなりしんどい。

何をしていてもしていなくても突然襲って来る動悸。

精神的にも追い詰められかなり神経質になっていく。

楽しい事も楽しめない。

生活の質は段々と低くなっていくのがわかる。

ストレスが溜まりずっと心臓の事ばかり考えるようになっていった。

自分では分からないが自律神経もやられているような気がしてならない。

こうやって振り返るのもしんどい。

 

かかりつけの心臓クリニックの先生は24時間ホルター心電図を付けての検査をしましょうと。

夏の暑い日の心電図は辛い。

汗をかき、風呂、シャワーも入れない。

次の日心電図を返却しにクリニックへ。

後日診察で心電図の結果を告げられる。

脈が乱れ、不整脈があり、心房細動が24時間のうち3%の時間起きている、と。

覚えているのはざっとこれだけだ。

これがどういうことなのか素人にはさっぱりだが、先生は丁寧に説明してくれる。

とにかくいいものではない事はよく分る。

先生は続けて、今どうこうはない。このまま経過観察1ヶ月毎に診ていきましょう、と。

とりあえず診察結果を持ち帰り妻に報告。

妻もショックを受けていたが、今すぐどうこうはない事で落ち着いた。