XS-1では多くのツーリングに行きました。

 同行は当時の最新ナナハン YAMAHAXJ750Eです。

 この写真は東京から予定で信州を旅行した時のものです。 関越道を高崎で降り、軽井沢で修理中の姿です。

軽井沢で修理中

 点火不良で片肺になり、マフラーに溜まったガソリンに引火して数十センチの炎と爆発音を発していた時の

ものです。

  ポイントを研磨しているのですが、気休めにしかなりません。

  後に電気部品の故障と分かるのですが、長く悩まされたトラ ブルのひとつです。


 この写真は長野県の塩峰高原にある貸し別荘で出発前の姿です。 信州の朝をXS-1は走ります。

塩峰高原にて

 XS-1の燃費は良かったです。ただブレーキが効かないので信号ではいつもオーバーランしてました。

  ガソリンは有鉛ハイオク指定です。

 今なら鉛がないので、バルブを改良するか、鉛の添加剤をガソ リンに混ぜないといけません。

 タンクキャップはワンタッチでオープンしてくれるのですが、鍵がなく、誰でも開けることができました。

  操安性では、速度が時速90kmをこえると、直進していても周期的な蛇行を繰 り返し、130kmで大きな

ヨーイングが発生しました。

 昔のバイク雑誌の記事を見たら、XS-1でバイクの上に腹ばいになる、フライング乗りで最高速180km

を記録したと書いてありました。昔の人は凄いと思います。

 でも、そんな欠点ばかりのXS-1ですが、山間を走る時にこだまする排気音はどてもいい感じがしました。

 乾いたバーティカルツインの品のいい、太いトルクを感じさせる音色でした。XS-1のサウンドはクラッカー

サウンドと呼ばれツーリングするXS-1の排気音のLPレコードまで発売されていました。

 単なる排気音ではなく音楽だったのです。


  YAMAHAのSR400はXS-1のデザインのコピーですが、SRにやかましいマフラーをつけて、大きな排気音

を出しているのに遭遇すると、品がないなあと感じてしまいます。

  それとピストンストロークがロングなので、ショートストロークのSRはコセコセしたリズムで音色自体が違う

と思います。
 

  溢れるトルクで低回転からアクセルを大きめにふかせて粘るエンジンで坂を上る時には、排気音とともに

とても気分が高鳴りました。

 XS-1のスタイルは、CB750がデビューするまで最速を誇ったイギリスのトライアンフボンネビルのコピー

ですけど。

 飛騨の高山に泊まり、野麦峠は工事中で通行止めでした。 観光地に行くと両手に一杯のお土産を買い、

同行者を怒らせたりしました。

 そんな多くの荷物をどこへ積むんだということです。
 
 山なりの荷物を積み込んで東京まで帰りました。

野麦峠への道は閉鎖されていた
野麦峠にて

初めまして、男50歳が語る『思い出バイク』です。

今から26年前、私が東京で働き始めた頃、それまでの愛車カワサキ
W3 650RSから乗り換えたのが、このヤマハXS-1
です。


この写真がXS-1 です。小柄で250CCにしか見えないですがバーティカルツインの
図太いトルクが650CCを主張します。

XS-1の雄姿


カワサキW1 のフルレストアでバイク雑誌にも紹介されたカワサキショップ
の店長は、本当のバイク好きでした。

東京は葛飾区亀有の近くに店があり、私もW3でお世話になっていました。

東京から北関東、伊豆、静岡、房総、福島へと足を伸ばすと、ビンテージ
バイクは辛い。トラブルと修理でなかなか予定通りにツーリングできない
ことが多かったです。

また、首都高の渋滞ではエンジンがオーバーヒートして高速上で立ち往生
したこともあります。

店長から、「W3よりエンジン設計が新しいから乗りやすいビンテージバイク」
として紹介され、ガソリンタンクがきれいで新しいという言葉で即、買ってしま
いました。

実は倉庫で12年間眠っていたので、きれいに見えただけで年式が自分の
W3より古いことまで気がつきませんでした。

また独特の乗り味が、これまでに経験したことのない恐怖を味わせてくれました・・・・


26年前の私とXS-1 東京葛飾柴又にて
26年前の私とXS-1



YAMAHA XS-1の誕生】

ホンダが4ストロークSOHC四気筒エンジンを搭載した世界初のナナハン、
CB750
を登場させたのが1969年。

その後、国内各社はその回答として、カワサキが900ccとした4ストローク
DOHC四気筒Z1900を、スズキは2ストローク3気筒水冷GT750 を発表
しました。

それまで2ストロークメーカーであったヤマハが発表したのは世間の期待
とは違う、オーソドックスなバーティカルツインエンジンで排気量も650ccと
いうものでした。

それがヤマハ初の4ストロークエンジンを搭載したXS-1です。

各社が個性を打ち出していた良き時代です。

ちなみに私のXS-1は半年間生産された正真正銘の初期型でした。


XS-1のツーリング姿。タンクバックが懐かしい

XS1ツーリング仕様


XS-1の特徴
1.美しい緑色のオートバイ
2.美しいバーティカルツインエンジン
3.美しいフロンドドラムブレーキ
4.有鉛ハイオクガソリン指定
5.クラッカーサウンドと呼ばれた心晴れる排気音
6.美しい究極のスリムプロポーション


W3が男、剛というイメージならXS1は女性的で柔のイメージです。

実際スリムプロポーションのフレームが生む、走行中のよじれもファンに
とっては、乗り味と絶賛する人もいました。

私には恐怖しか感じませんでしたが・・・

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