ベルナール・フォコン氏の立場
になって考えると、
声を上げたくなる気持ちもわかります。
防弾少年団の活躍が世界的になって
評価が上がっていく中、
フォコン氏の周囲にいる人々が、
「今話題になっている防弾少年団の
美術はあなたが担当しているのですか?」
と質問したかもしれません。
そのくらい雰囲気は似ているので。
そしてフォコン氏は
「自分の作品に酷似しているものが、
世界的に売れている」
と確信したのでしょう。
もともと自分がつくってきた世界観を
利用されたと感じたのでしょう。
「これは私の作品の世界だ」
という主張をしたい気持ちは、
よく理解できるところです。
でも、どこまでが
「私のもの」
なのか?
少年たちのいるシチュエーションや、
構図など、そこまでフォコン氏に
著作の権利があるのか?
というと曖昧です。
そこまでは権利を
主張できないんじゃないの?
と、思いますが…。
ビッグヒット側の
「類似性の主張に対して、
主張が成立しないとの我々の立場を伝えた」
っていうのは、
まぁ、そうだよね、と思います。
ビッグヒット側は、
「撮影する時によく使ったり思い浮かぶ
アイディアである」
とも言っているそうです。
この発言は、フォコン氏に対して、
ちょっと失礼な感じもしますが、
これも、まぁ、そうだよね、と思います。
防弾少年団 FAKE LOVE musicvideo
防弾少年団 MIC DROP musicvideo
防弾少年団のPVによく登場する、
意味もなく炎が燃えている
シチュエーションなどは、
フォコンの写真がアイディアソースに
なっているようにも感じますが、
「撮影する時によく使ったり
思い浮かぶアイディアである」
にもそれなりの説得力があります。
つづく